節約やお得な裏ワザが大好きなマネーライター・大上ミカが、知らなきゃ損するマネーの裏ワザを体当たり取材する!
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さてさて、今回のテーマは大地震に見舞われた時のお金のリスク。今年4月に起きた熊本地震でも、多くの家屋が倒壊したり、土砂崩れの被害に巻き込まれました。ご存じの通り、日本は地震大国。マグニチュード6以上の地震の約2割(※1)が日本で発生しているんですって! う~、こわい…。
(※1)内閣府資料より2000~2009年の合計。
日本に住んでいる以上、“明日はわが身”の危機感を持っていないとダメですね。特に最近は都内でも地震が頻発。わが家でも、非常用持ち出し袋を用意しました。ただね、もしもの時の備えをするなら、水や食料を用意しておくだけじゃなくて、地震で受ける経済的損失も考えておかないとダメみたい。
ってことで、お金の面での地震対策について、ファイナンシャルプランナーの清水香さん(「」内、以下同)に、聞いてきました!
◆地震被害を救うのは地震保険だけってホント!?
私の叔母のように、火災保険に入っていても、そのオプションである地震保険(※2)には入っていないって人、けっこう多いみたい。じゃあ、入ってないとどうなるの?
(※2)地震保険は火災保険に入っていないと加入できません。
「同じ土砂災害でも、原因によって対応する保険が異なります。地震の場合は地震保険、大雨の場合は火災保険の水災補償。つまり、水災補償では、地震による土砂災害は補償してくれないのです」
勘違いしている人が多いんですけど、火災保険だけだと、地震による被害はすべて補償の対象外。地震保険にも入っていないと、家屋の火災や倒壊はもちろん、土砂災害や液状化、津波などの被害に対して、すべて自腹になるんですって。しかも、家と家財は別々に加入しないといけないの。これって、32号の火災保険の回でも紹介したけど、地震も同様。
「今回のケースのように、建物は無事でも家財が被害を受けることは、よくあります。家は地震保険に入っていても家財まで入っていないと補償されません。契約時は建物と家財のセットで入るのが賢明です」
残念ながら叔母は貯金で対応することになったけど、命が助かっただけよかったと思うしかないか…。
災害に備えるには、家と家財それぞれの火災保険に、さらに地震保険にまで入っておかなきゃいけないだなんて…。そんな保険にばっかり入っていたら家計がきついワ(汗)。国から補償って出ないんですか?
「“被災者生活再建支援金”といって、国から支給される支援金もありますが、建物全壊時の支援金は100万円です」
少なっ! う~ん、それじゃ厳しいかぁ(汗)。
◆国と損保が共同運営。所得税の控除もアリ!
国の補償じゃ足りない人は、民間の地震保険に入っておくべきってことになるのかぁ。掛け金はどれくらいかかるんだろう。