国内

赤旗が「鳥越氏大健闘」評価で僕も大健闘にしてと上杉隆氏

赤旗報道について語る上杉隆氏

 治安維持法があった1928年に地下新聞として創刊された日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(※当時はガリ版刷りの「赤旗(せっき)」)は、今も共産党の「資金力」「諜報力」「宣伝力」の源泉だ。しかも自民党の重鎮が登場することまである。元参議院議員の筆坂秀世氏と先般の都知事選では共産党と対峙した上杉隆氏が、赤旗の無謬主義の限界について語った。

上杉:その内容はかなりのご都合主義ですよ。筆坂さんが共産党にとっていくら良いことを言っても、紙面に載せないでしょう。逆に志位(和夫)さんが間違った発言をしても、絶対に批判しない。赤旗は基本的に発言の中身ではなく、誰が言ったかを問題にするんです。

筆坂:たしかに赤旗を読んでいると党の国会議員はみな素晴らしい人間に見えます。物事には様々な側面があるのに、党にとって都合のよいところだけをつまんでくる。それで「共産党はすべて正しい」と主張する。

上杉:無謬(むびゅう)主義ですね。

筆坂:その通り。共産党は絶対に間違えてはいけません。立身出世で共産党に入る人はいません。常に自己犠牲を強いられる党員をまとめるには、絶対的な正義の旗が必要であり、仮に幹部が間違ったら党員はやってられない。そうした無謬主義を支えるメディアとして赤旗の存在価値があるんです。外交にせよ、国内問題にせよ、私のいた時代は不破さんのやることなすこと礼賛していたから「不破(哲三)さんは現代のマルクスだ」なんて考える党員もいました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

年の瀬に向けて多忙な日々を過ごされている雅子さま(2024年11月、大分県。撮影/JMPA)
《来年はもっと海外へ》雅子さま、ご活躍の舞台が急拡大の見通し 来年度の国際親善の経費が大幅に増額、訪問先の有力候補はアメリカとブラジル
女性セブン
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)主演の神木隆之介
『海に眠るダイヤモンド』制作秘話 神木隆之介はYouTubeでホストを研究、杉咲花は長崎弁に奮闘、ネトフリ配信に間に合わないほど超タイトな撮影スケジュール
女性セブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
《過激ファッションで物議》カニエ・ウェストと18歳年下妻、「丸出しで愛を誓う」仰天セレモニーを計画 海外メディアが報道
NEWSポストセブン
来季の主戦場は日本ツアーにする意向を示した稲見萌寧(時事通信フォト)
【もともと海外志向ではなかった】女子ゴルフ・稲見萌寧、来季は日本ツアー復帰の意向 米ツアー経て再び掲げる“究極の目標”
週刊ポスト
三笠宮妃百合子さまの「斂葬の儀」に参列された愛子さま(東京・文京区。撮影/JMPA)
愛子さま、佳子さま、悠仁さま 三笠宮妃百合子さまの「斂葬の儀」で最後のお別れ 悠仁さまは高校を休んで参列
女性セブン
大塚寧々と田辺誠一
《スマホの暗証番号も一緒》大塚寧々と田辺誠一「スピード再婚」から22年「いい夫婦」の愛だけがあふれた日常
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
《沈黙続ける折田楓社長》「朝、PR会社の方から直接連絡がありました」兵庫県HPから“同社記事が削除された理由”
NEWSポストセブン
犬猿の仲といわれていた織田裕二と柳葉敏郎
織田裕二『踊る』スピンオフ『室井慎次』にこっそり出演 「柳葉さんがやるなら…」と前向きに検討、確執は昔の話 本編再始動への期待も高まる
女性セブン
谷川俊太郎さん(右)への思いを語った中島みゆき(左)(事務所の公式HPより、右は共同通信社)
中島みゆきが独占告白「本当に星になっちゃった。でも星は消えないですから」言葉の師と尊敬する谷川俊太郎さんとの別れ、多大な影響を受け大学の卒論テーマにも選択
女性セブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
《慶應SFC時代の “一軍女子”素顔》折田楓氏がPR会社を創業するに至った背景「女子アナ友人とプリクラ撮影」「マスコミ志望だった」
NEWSポストセブン
騒動の中心になったイギリス人女性(SNSより)
《次は高校の卒業旅行に突撃》「1年間で600人と寝た」オーストラリア人女性(26)が“強制送還”された後にぶちあげた新計画に騒然
NEWSポストセブン
折田氏(本人のinstagramより)と斎藤知事(時事通信)
《折田楓社長のPR会社》「コンペで5年連続優勝」の広島市は「絶対に出来レースではありません」と回答 斎藤知事の仕事だけ「ボランティア」に高まる違和感
NEWSポストセブン