ライフ

金属アレルギーや虫歯など差し歯のリスクをどう回避するか

差し歯のリスク はどう回避する?

「歯は一生モノ」といわれているが、自分の歯がなくなってしまったときどうすれないいのだろうか? 差し歯について、ご紹介します。

 入れ歯は歯根がなくても作れるが、差し歯は残っている歯根の上に、硬質プラスチックや金属の土台を作り、その上にかぶせものをする。歯根が残っている人は、「差し歯を選択するのが基本」と山形屋歯科坂上委員の坂上俊保さんは言う。

「歯の根っこが残っていれば、歯茎がやせにくい。歯茎を健康に保ち、噛む力を維持するためにも、できるだけ歯は抜かないほうがいいのです」(坂上さん)

 しかし、歯根の状態によっては、入れ歯を勧めることもあるという。

「差し歯は土台となる部分の歯根が虫歯になったり、歯周病になるリスクが高く、あとになって結局抜いてしまうことが多いんです。また、歯根が残っていても、状態がよくない場合は、金属で蓋をして、歯の根は生かしたまま入れ歯で覆うという方法もあります」(坂上さん)

 保険診療の差し歯では、金銀パラジウム合金という金属が用いられるが、治療に使用されるそうした金属が、金属アレルギーを引き起こす問題は近年、あちこちで指摘されている。

「金属に直接触れる部分や近接した部分に炎症が起こり、レース模様の白い斑点やかぶれなどができる扁平苔癬という病気も金属アレルギーが原因だといわれています。『がんではないですか?』と患者さんから尋ねられることもあります。手や足に湿疹ができるなど、血液を介して全身に症状が出ることもあります。不安な場合は、事前に金属アレルギーのテストを受けていただいて、それらを含まない素材を使います」(坂上さん)

 さらに、経年劣化による虫歯も問題視されている。

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン