生活マネーウォッチャーの大上ミカさんが、知らなきゃ損するマネーの裏ワザを体当たり取材! 今回は個人年金保険に迫ります。
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こんにちは♪ 先日、大学生の娘の後期授業料、約50万円を振り込んできました。このために貯めてきたとはいえ、うちはまだ下にも高校生が…。この規模の特別出費があと5年は続くと思うと、めまいを覚えるおーミカ。です。まだまだ、節約&貯金の道は長いわ。さてさて、今回はまさにその“貯金”のお話です。
マイナス金利で大手銀行の普通預金金利は0.001%。ってこれ、ほぼ利息はつかないってことよね。でも私の友人のように、投資はリスクが高いから、仕方なく銀行に預けてるって人、多いんじゃないかしら。
そこで、投資でも銀行預金でもなく、うまいことお金を増やすことはできないかと、資産運用に詳しいファイナンシャル・プランナーの高山一恵さんにお話をうかがったところ…あったんですよ、これが! それこそ、「個人年金保険」。
実はコレ、保険会社がすすめないもんだから、あまり知られていないんだけど、すっごくお得なんです。
■月額7000円の掛け金で実質年13%の運用も可能
そもそも個人年金保険とは、毎月保険料を積み立てて、将来そのお金を年金として受け取れる貯蓄型の保険のこと。ただし、マイナス金利の影響で、その予定利率は銀行と同じぐらい低いのが現状。つまり、単に個人年金保険に入れば“お得”ってわけではなく、裏ワザがあるんです。
「個人年金保険のメリットは、年末調整や確定申告で“所得控除”を受けられ、税金を安くできる点にあります。所得控除を受けることで、所得税と住民税の両方が安くなり、うまく掛ければ、掛け金の約13%を取り戻せるんです」
そう、“個人年金保険に入って所得控除を受ける”っていうのが裏ワザ。それにしても13%ってすごい!? もし年間100万円分掛けたら、13万円も戻るってことですよね?
「いえ、残念ながら、控除できる金額には上限があります。所得税は年8万円超の保険料で4万円、住民税は5万6000円超で2万8000円なので、100万円かけても、合計6万8000円しか控除されません。ですから保険料は、最大控除を受けられる最低金額の、年間8万円ぐらい掛けるのがベストです」
なるほど。節税が目的なら月7000円(年8万4000円)の掛け金で充分ってわけね。じゃあ、最大控除を受けた場合、いくら戻るの?
「所得税で還付される金額は、その人の所得税率で決まります。所得税率は課税所得が195万円以下で5%、330万円以下で10%、695万円以下で20%です。例えば、所得税率20%の人が最大4万円の控除を使った場合、4万円の20%、8000円が現金で還付されます」
ちょっとまって! その“課税所得”ってどう調べればいいの?