日に日に注目度が高まっている10月スタートの秋ドラマ。人気シリーズの復活や人気俳優の主演など話題作が多いが、テレビ解説者の木村隆志さんが注目したのは主演俳優の性別と放送日の関係だ。深夜ドラマ、時代劇を除くと、放送日が平日の場合は女優の主演作、週末の場合は男優の主演作、ときっちり色分けできるという。いったいなぜか? そのナゾについて木村さんが解説する。
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秋ドラマのラインナップを見たとき、思わずニヤけてしまいました。「平日の主演は女優、週末の主演は男優」という形で、きれいに色分けされていたからです。
平日は、『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)の吉田羊さん、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の新垣結衣さん、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の石原さとみさん、『科捜研の女』(テレビ朝日系)の沢口靖子さん、『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)の米倉涼子さん、『Chef~三ツ星の給食~』(フジテレビ系)の天海祐希さん、『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)の菅野美穂さん、『運命に、似た恋』(NHK)の原田知世さんの主演女優8人に対して、男優は山田涼介さん主演の『カインとアベル』(フジテレビ系)、水谷豊さん主演の『相棒』(テレビ朝日系)の2人だけ。つまり、“10人中8人が女優主演のドラマ”ということです。
一方、土日は、『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)の唐沢寿明さん、『スニッファー 嗅覚捜査官』(NHK)の阿部寛さん、『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)の織田裕二さん、『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系)の玉木宏さん、『レンタル救世主』(日本テレビ系)の沢村一樹さんの主演男優5人に対して、女優は尾野真千子さん主演の『夏目漱石の妻』(NHK)の1人だけ。“6人中5人が男優主演のドラマ”ということになります。
ここまで顕著に色分けされた最大の理由は、「近年、連ドラの視聴者が女性に偏りつつある」から。かつては男女両方をターゲットにしたドラマが主流でしたが、最近は女性に受け入れられることを最優先に考えられています。