あの美貌だけに輝くばかりの花魁姿なのは言うまでもないが、考えてみれば、長身172cmに黒漆の超厚底花魁ぽっくり(15cm以上)にデラックスに結い上げた花魁の髪の高さを加えたら、全長2m近かったはず。ドラマ史に残る超大型花魁である。(ちなみに私が知る限り、これまでの史上最大の花魁は2001年テレビ東京の『宮本武蔵』に唐琴太夫役で出演した身長約180cmのIZAM)。
続編初回では、悪い遊女屋の店主に監禁されて、海外に売られそうな遊女を「盗んでおくれ」と壱師に依頼したおこん姐さん。あれ?いい人になったの?と思ったら、またまた甚三郎とねっとりパート2を始める。
大森南朋とは反対に、菜々緒の法則は大きく目を見開くと悪バージョン。今回も「うふん」と色っぽく目を開き、「男と女の仲なんて、体が胃の腑のどっちかだから」なんてことを言い放つ。入浴シーンも女壺振りもこなす菜々緒。いいわー。やっぱり菜々緒はこうでないと。
血を観ることが嫌いな弁蔵も宗次も、そうは言ってられない気配が濃厚。脚本は劇団★新感線の座付作家でもある中島かずき、監督は『ジョーカー・ゲーム』などを手がけた入江悠。初期の必殺シリーズをリスペクトする脚本家と『ミッション・イン・ポッシブル』が大好きという監督がどんな盗賊エンタテイメントを仕掛けるか。見届けなくっちゃ。