解散まで残り3か月となってしまったSMAP。現在注目の的となっているのが、彼らの最後の舞台として大晦日の紅白歌合戦に出場するかどうかということだ。
リーダーの中居正広(44才)にとって、紅白は特別なものだった。2015年2月に肺がんで亡くなった父・正志さん(享年79)が、生前最も愛した舞台だからだ。
「お父さんは毎年必ず紅白のリハーサルを見学しに来ていました。亡くなる直前の2014年末も、病を押して、最前列で中居さんのリハーサル風景を見守ってね…。当時はもう体重も40キロ台前半まで落ちていて、家族に支えられながらでなければ歩けない状態でしたが、息子の姿を目に焼きつけるように、じっとステージを見つめていた。国民的歌謡番組に出演する息子を、誰よりも誇らしく思っていました」(芸能関係者)
中居は当時、舞台上から父の姿を見て、感極まって言葉を詰まらせたといわれている。「父子の絆」の象徴でもあった紅白。出ないまま終わっていいのか──。
「悩んだ末、中居さんは出場に前向きになっているそうです。天国の父に最後の勇姿を見せてあげたいという気持ちもあるのでしょう。それに、今後も芸能活動を続けていく上で、スタッフたちの思いを踏みにじるわけにはいかない。事務所やNHKとしては、香取さんを正面から説得できるのは中居さんしかいないと考えていますから、彼がメンバーをまとめてくれることを期待しているようです」(テレビ関係者)
レコード会社幹部もこう証言する。
「中居さんの紅白出場への意欲は強いと聞いています。年明けの分裂騒動時、中居さんと木村さんの長年の対立が報じられ、彼も解散派の筆頭だとされましたが、実際にはリーダーとしてSMAPへの愛は人一倍強い。騒動以降、事務所幹部との関係も修復し、解散回避に向けて水面下で動いてきた経緯もあります。
木村さんはもともとグループ存続の意志が強かったし、ファンの期待だけは絶対に裏切りたくない人。今は中居さんと木村さんが思いを一つにしている状況です。ふたりの足並みが揃えば、あるいは…」