これまでの肉ブームを牽引してきた牛肉は、国産のと畜頭数が7月の時点で16か月連続前年割れとなり、出荷頭数の減少傾向に歯止めがかからない状態だ。和牛の枝肉価格も、昨年同月比で110%以上と高値傾向が続いていて、牛肉を扱う業態の店舗は個人・チェーンを問わず、値づけが難しくなってきている。
もはや牛肉は「高嶺の花」であり、このまま高値が続けばブームの動向にも影響が出かねない。実際、これまで牛肉を中心に扱ってきた精肉店や小売店にも、豚や鶏へのシフトの動きは見て取れる。焼鳥店のもうもうと立ち上る煙の向こうに、次なるトレンドが見え隠れしている。