「えっ、37才って“美魔女世代”なの!? もっと上の世代のことだと思ってた…」と多くのアラフォーたちを驚かせて、『第7回国民的美魔女コンテスト』は10月12日に幕を下ろした。グランプリに選ばれたのは37才のフラダンスインストラクターで、シングルマザーの田中恵さん。彼女は過去の優勝者の中で最も若い受賞者だ。
コンテストの応募資格は「35才以上で年齢を感じさせない輝きを持っている女性」ではあるものの、実際に過去のファイナリスト100名以上からなる「チーム美魔女」の平均年齢は43才を超えている。今回も、多くの40代、50代の女性たちが最終選考のステージに立った。ところが、グランプリは応募資格ギリギリの37才。
「いくらなんでも美魔女というには若すぎる。30代ならただの美女では?」
「“20代に見えるけど、実際には20代の子供がいる50代の母です”みたいなギャップがあることが美魔女の条件だと思っていたのに、違うの?」
など、女性たちの間で物議を醸している。それもそのはず、女性はとても敏感で、繊細なのだ。
「実年齢より若く見えるということだから、言われるとかなり嬉しい」という声もあれば、「美魔女というのは『年齢の割には』という前提あってのことなので、なんとも微妙」という声もある。
この美魔女という言葉は2010年、ファッション誌から生まれた。生みの親で『美ST』(光文社)の元編集長・山本由樹さんは、40代、50代の美しい読者の写真を見たときの衝撃を忘れないという。
「こんなに若くて美しいなんて、まるで魔法をかけたみたいだと思いました。そして、魔法を使えるなら魔女、美しい魔女なら“美魔女”だな、とイメージが膨らみました。美魔女のもともとの定義は、内面、経験、外見が優れている女性です。若さだけを追い求めていたり、外見がキレイなだけではダメなんです。大事なのは、外見とバランスのとれた内面の美しさ。それは経験を積み重ねて得られる『幸せ感』ともいえます。経験という面から、そうした美しさを発揮できるのは40代以降だと思います。だからこのコンテストでは本来、“若さはハンデ”だったんですよ」