市川海老蔵への暴行事件(2010年11月)や、六本木のクラブ殺人事件(2012年9月)などで世を騒がせた半グレ集団・関東連合。その元最高幹部である柴田大輔氏(37)が、自らが関わってきたAVビジネス、そして芸能界の内幕を実名告白した──。(取材・文/伊藤博敏=ジャーナリスト)
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AVビジネスに限らず、水商売が成功するかどうかの鍵は「商品」、つまり女性の調達だ。柴田氏が語る。
「AV女優になる女は基本的に3つに分類される。“心が病んでいる”か、“田舎者で世間を知らなくて頭もあまり良くない”か、“ただただお金が欲しい”かです。僕がAVビジネスを始めた頃は最初の2パターンが多かったが、現在は3つすべてに該当する女が圧倒的に多い」(以下「」内は柴田氏)
スカウトには「関東連合」の名前が大いに力を発揮した。
「路上スカウトには縄張りがあり、それぞれにケツ持ちがいる。しかし僕らはそんな“ルール”に縛られない。クレームが入っても返り討ちにするから、瞬く間に“関東連合系のスカウト会社”として恐れられた。
業界では御法度とされる女優の引き抜きもやった。個人経営の小さなプロダクションの女優で稼げそうなコに接近して口説き落とす。本人にOKさせてから、事務所の社長に“本人が辞めたがっている”“事務所からのギャラが契約書と違う”などとテキトーに言って社長を詰めるんです」
その後、柴田氏は個人でもスカウト会社を設立。女優をプロダクションに斡旋するだけで、月に紹介料として500万以上の安定収入があった。それを足がかりに芸能プロの運営も始めた。まさに(AVと飲食店で成功した関東連合の)“K先輩”から学んだ「女をカネに替える」やり方だ。
その中枢にいた柴田氏が一目置いていたのが、F氏という元サッカー選手だった。