「この結果わかる…。近すぎたら毎日来られそうだし、かといって電車で数時間もかかると緊急の時に困るし」
「急に子供を預けることを考えると電車で1時間くらいが理想かなぁ」
「“スープの冷めない距離”とか、いつの時代のことよって感じ」
東京・板橋のカフェで、3人のママ友がスマホを片手に井戸端会議をしていた。彼女たちの議題は嫁姑に関するアンケート結果について。このアンケートは、不動産情報サービス会社『アットホーム』が今年の夏に調査した「“嫁姑”と“住まい”の関係」。
25~49才の既婚女性620人を対象に「嫁姑」に関するさまざまなアンケートを取ったもので、インターネットにも転載され話題となった。冒頭のママ友たちがうなずいていたのは次の項目結果。
「嫁姑が仲良く暮らせる理想の距離」――
嫁が答えた調査の結果は、平均69.8km。新宿から小田原ほどの距離だ。同アンケートには「1万km」と答えた猛者もいるため大幅に数字が伸びたが、それを省いても平均は53.8km。少なくとも電車で1時間以上はかかる。
2009年に行われた同じ調査では、平均25.7kmという結果だったから、7年間でその距離は2倍以上に広がっていた。
本誌がこの調査結果について既婚女性50人に話を聞いたところ、冒頭のママ友たちと同様に、「納得」という声が多かった。
「出産をきっかけに、夫が“実家の近くの方が何かと楽だよ”というので、実家から歩いて10分もかからないところに引っ越したんです。これが大失敗。近すぎて義母が毎日来てしまう。私は母乳の出が悪くて粉ミルクを並用していたのですが、“なんで母乳が出ないの?”と毎日責められて…こんなに近くに住んでしまったばかりに大変すぎました」(30才主婦)