ビッグコミックスピリッツ1月25日発売号に25年後のリカとカンチを描いた読み切り『東京ラブストーリーAfter25years』が発表されると、「リカとカンチが帰ってきた!」と、大きな反響を呼んだ。
「大人になってもリカはかっこよかった。カンチはちょっとかっこ悪くなっていたけど、それもまたよかったです」(50代・主婦)
また、今年5月には、アサヒビールのキャンペーンで、さとみと三上をメーンに描いた、さらなる続編が作られた。
そして、11月10日発売の女性セブンからは、その続き、つまり第3話からの連載が始まる。
作者の柴門ふみさんによれば、それらの読み切りでは収まらない無念さのような気持ちがあったという。女性セブンでは、全7回〈12月22日(木)発売号まで〉の連載を予定している。
「人生における時間の流れがテーマです。かつて愛し合ったふたりがどう変わったのか。変わった部分、変わらなかった部分を表現できたらいいなと思いました。すでに全7回を描き終わっていて、非常に満足しています」(柴門さん)
「えー、読み切りを読んでないんだけど…」という、そんなあなたのために1話と2話のダイジェストをお送りします。
【Episode 1】
高校時代の同級生・さとみ(50才)と結婚した永尾完治(50才)は、現在、郷里の愛媛の中学校に民間人教頭として単身赴任中。都内の自宅マンションには、さとみと社会人の長男・完太郎(23才)が暮らす。もうひとりの子供である長女・ひなみ(20才)は大学生でひとり暮らしをしている。
完治は、ある日、ひなみから結婚を考えているという交際相手に会ってほしいと頼まれる。相手は、なんと25年前の恋人・赤名リカ(50才)の息子のアフリカ(24才)だった。
完治は、東京に戻り、アフリカとひなみと会う。自分の娘が、かつての恋人の息子と恋仲になっていることに戸惑う。完治とリカの関係を知らないひなみは、ふたりの交際について完治の口からさとみにうまく伝えてほしいと頼み込む。
そんな中、完治の携帯電話が鳴る。アフリカに完治の連絡先を聞いたリカからだった。リカは、昔と同じように完治の都合はおかまいなしに「明日千葉の自宅に来るように」と要件を伝える。
リカに押し切られた完治は、車で千葉県へ。リカは、知り合いから譲り受けた農場で暮らしていた。
昔話に花が咲くふたり。完治はリカが25年間、母として立派に生きてきたことを知る。ふたりはまた“いつか”の再会を約束して別れる。
【Episode 2】