高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、アメリカ大統領選に勝利した、共和党のドナルド・トランプ氏についてお話をうかがいました。
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──アメリカの大統領選で、共和党のドナルド・トランプ候補が勝利しましたね。
高須:僕が予想していた通りだよ! 正しいことしか言わない人だし、敵を作ってでもしっかり発言して、行動する人だから。自国のことを思っているアメリカ国民なら絶対にトランプさんに期待するはずだよね。
──今回の大統領選は、ヒラリー・クリントン氏のほうが優勢だと伝えられていたところで、徐々にトランプ氏が追い上げてきて、最後の最後で抜き去ったという展開でした。
高須:確かに選挙戦そのものは、かなり混迷していたと思う。政策論よりも足の引っ張り合いだったからね。でも、そんななかでもトランプさんは、現状を否定して、アメリカを変えるということはしっかりアピールしていた。嘘ばっかりで媚びている政治家とは違う。敵が増えてもいいから、本音をぶつける。そういう姿に惹かれる人は多いんだよ。
トランプさんは、選挙戦では問題発言もあって、汚い言葉を使っていても、選挙で勝った途端に紳士になったでしょ。本当に信用できるね。その辺の政治家だったら、当選した途端に本性を現して、どんどん悪人になっていくもんだよ。アメリカ国民は、そこをしっかり見極めることができた。素晴らしい選挙だったね。
──院長は、この連載でも4月の時点でトランプ支持を表明していましたね。「トランプは日本にとって最高の大統領」とも評していました。
高須:そう。トランプさんは確かに親日派ではない。日米同盟の見直しも求めている。でも、だからこそ、日本にとってはメリットがある。だって、今まではアメリカの傘の下にいたわけだ。いわば隷属していたようなものだよ。でも、トランプさんは、日本を突き放そうとしている。それはつまりアメリカと対等な関係になるっていうこと。やっと日本はアメリカから独立できるんだよ。
──日本から米軍を撤退するとも発言していました。
高須:いいことだと思うよ。日本がアメリカのパシリではなくなるということだからね。日本人としては単純に嬉しいことだよ。それにトランプさんはそれを望んでいるんだからね。単なる属国がほしいのではなく、より強力な仲間がほしいということだよ。まあ、日本もやっと言いたいことが言えるようになるわけで、そうなったら今と力関係が逆転する可能性だってある。アメリカが日本の顔色をうかがってくるかもしれない。
トランプさんは「Make America Great Again!」ってスローガンを掲げていたけど、むしろ「日本が再び偉大になる!」というチャンスなのかもね。
──トランプ氏は自由貿易がアメリカ人の雇用を奪っているという考え方で、TPPの破棄を宣言していました。