放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、フジテレビ・椿原慶子アナのポテンシャルに注目。
* * *
もともと社内外からの人気はとても高い人だったのである。が、いかんせん、同期がカトパンだったことが彼女の不運だったかもしれない。フジテレビの椿原慶子アナウンサーである。
そんな椿原アナは、現在、夕方の『みんなのニュース』と日曜夜の『Mr.サンデー』を担当している。『みんなの〜』のメインは同局の伊藤利尋アナ。『Mr.〜』は言わずと知れた宮根誠司氏である。
ひじょうにクセがあり、生放送中、何を言い出すかわからないという似たタイプの男性MCの隣で、「よく頑張っている」「堂々としている」と評判が高い椿原アナ。
特に伊藤アナのトークは、共演者には「予想のつかない展開になる」とかで、それが椿原アナやショーパン(生野陽子アナ)にとってストレスになることもあると聞くが、見る限り、伊藤アナは椿原アナには安心してムチャぶりや、続きを想像しにくいトークを繰り広げているように思う。それだけ信頼されているということだ。
宮根さんも、パートナーが滝川クリステルだった時代よりは明らかにやりやすそうだ。局アナだから? いや、そこでも椿原アナのストライクゾーンの広さが物を言っているのである。
華やかなルックスであり、お嬢さま育ち。フジテレビならではの女子アナと言っていいが、実は硬派で入社試験のときから報道志望を公言していたと聞く。
そんな椿原アナは、先のアメリカ大統領選取材のため、渡米。投票結果が判明した当日も、トランプ氏陣営のリポートをしていた。
ちなみにクリントン氏陣営を担当していたのは『ユアタイム〜あなたの時間』メインキャスターの市川紗椰。市川といえば、同局『アウト×デラックス』での赤裸々エピソード公開が“話題”になっている。
無理もない。番組開始寸前まで、メインはショーンK氏で進んでいた番組で、市川はサブキャスターだった。英語が堪能な二人をメインに据えたのは、もしかして『ユアタイム』はアメリカ大統領選を想定してのキャスティングだったのかもしれない。
が、ご存じのように経歴詐称報道でショーンK氏が降板。キャスター経験ゼロの市川がメインとなってしまったのだ。