帯番組のメインMCとして最近、フリーの女性アナウンサー、キャスターが起用されることが多くなってきた。夏目三久、安藤優子、雨宮塔子、さらにこの秋からは高橋真麻、田中みな実も参戦し、活況を呈している。男性フリーアナでも女性タレントでもなく、彼女たちが帯番組のメインに起用される理由とは?
出演している帯番組をおさらいすると、夏目三久は朝のワイドショー『あさチャン!』(TBS系)、安藤優子は昼2時の生放送番組『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)を担当。ただ彼女の場合、アナウンサーとしてテレビ局に入社したことは一度もなく最初からニュースキャスター、ジャーナリストとして活動している。
雨宮塔子は今年7月、ニュース番組『NEWS23』(TBS系)のメインキャスターに抜擢され、17年ぶりに古巣に復帰。ラジオでは、元朝日放送の人気アナウンサーだった赤江珠緒が、月曜から木曜まで2時間半の生ラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)を担当している(金曜は安東弘樹TBSアナウンサー)。
そんな帯番組の戦いに10月から新顔が2人。まずは、自らの名前を冠した情報番組『真麻のドドンパッ!』(BS日テレ)のメインMCに抜擢された高橋真麻。平日朝11時からの1時間、健康や旅、グルメなどを紹介している。またエンディングでは毎回懐メロを熱唱、自慢ののどを披露している(番組は事前収録)。
続いて、お昼の情報生番組『ひるキュン!』(東京MXテレビ)のMCの座に就いた田中みな実。NONSTYLE・井上裕介やサンプラザ中野くんなど日替わりの個性的なアシスタントを脇に、意外な仕切りのうまさを見せている。
現在、「帯番組のメインMC」といえばV6・井ノ原快彦、極楽とんぼ・加藤浩次、羽鳥慎一、TOKIO・国分太一、小倉智昭、バナナマン・設楽統、ホンジャマカ・恵俊彰、坂上忍、宮根誠司といった「男性パーソナリティ」が主流。ラジオも同様だ。そんな中での彼女たちの起用は、新しい風をもたらしたいという制作側の意図も透けて見える。