「自動遮断装置がついているので、ガスは地震を感知すれば止まります。目の前で火を使っていたら別ですが、まずは身を守ることを優先してください」(山村さん)
火を止めるのは、揺れが収まった後でも遅くない。トイレや浴室では、ドアが開かなくなって閉じ込められる可能性があるので、まずはドアを開けて避難路を確保することが先決だ。
「古い木造家屋の場合、倒壊の危険性やドアが変形して出られなくなる可能性があるので、揺れが収まったら家の外に出て、安全な場所に避難するほうがいい。とくに旧耐震基準の1981年5月以前に建てられた建物は倒壊の危険があるので要注意です」(山村さん)
それはマンションやアパートでも同じ。1981年6月以降に建てられた建築物でも、建築基準法を守っていなければ安全とはいえない。自宅が建築基準法に適っていることを証明する「建築確認済証(確認通知書)」「中間検査合格証」「完了検査済証」が交付されていることを今から確認しておこう。
手元になければ、自宅の施工業者、売主らに手続きの有無を確認。分譲マンションの場合、管理組合に聞こう。「あの時やっておけばよかった…」と後悔しないよう、今すぐ地震への備えを!
※女性セブン2016年11月24日号