国内

運転中に地震が発生したら、ロックせずキーは差したままに

自宅で地震にあったら…(写真は熊本地震で崩壊した家屋)

 いつ起きるかわからないのが大地震だ。もしも街中を歩いていた場合に発生したら、怖いのは頭上からの落下物。割れたガラスや看板などに直撃されたら、命を失う可能性もある。防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんはこう話す。

「もし歩道を歩いていたら、即座にバッグなどを頭上にかざし、新しめのビルの中に避難するほうが安全です。阪神・淡路大震災の時は、歩道はガラスなどの落下物が散乱して足の踏み場もないほどでした」(山村さん)

 車を運転中に地震に襲われたら、そのまま走り続けるのは非常に危険。落ち着いて停車させ、徒歩で避難するのが原則だ。

「ハザードランプを点滅させ、前後の車に注意しつつ、徐行し道路の左側に停車させます。安全が確認できたら広場か駐車場に停め、ドアはロックせず、車にはキーを差したままに。緊急車両が通れるように、別の人が車を移動させられるようにするためです。連絡先を書いたメモを残し、車検証を持って避難しましょう」(山村さん)

 ただし、高速道路など、徒歩で避難するのがかえって危険な場合は、その場で待機してカーラジオなどで情報収集して状況を把握しよう。

◆そのとき、自宅にいたらどこに逃げる?

 朝や夜間に地震がきたら、ほとんどの人が自宅で被災することになる。問題は、その時、家の中のどの場所にいるかだ。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんはこう説明する。

「リビングにいる場合は、すぐにテレビや棚、ガラス窓から離れて安全を確保すること。木造家屋では面積に対し柱や壁が少ない場所から崩れる可能性があり、リビングなどの広い部屋はリスクが高い。揺れを感じたら、廊下や玄関付近に移動するようにしたい」(和田さん)

 寝室では倒れてきたたんすや本棚の下敷きになる恐れがあるので、そもそもそれらを置かないようにするか、しっかりと固定しておくこと。つい後回しにしがちだが、いざという時のために今のうちに対処しておこう。

 キッチンで調理中の場合、以前は「まず火を消せ!」といわれたが、今は違う。

関連キーワード

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン
ソロとして音楽活動5周年を迎える香取慎吾
《ソロで音楽活動5周年》香取慎吾が語った「5人とは違って…」「もっとできるはずなのに」ソロで経験した“挫折” ライブツアーでは「パーフェクトビジネスアイドル」としてファンを沸かせる
NEWSポストセブン
13年ぶりの写真集『ふたたび』(双葉社)を5月30日に発売
小向美奈子 Xで「今年結婚します!」投稿の真意を本人に聞いた 今でも「年に1~2回くらいは求婚される」と語る彼女は“ダーリン”との未来予想図をどう描くのか
NEWSポストセブン
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
NEWSポストセブン
6月3日に亡くなった長嶋茂雄さんとの写真を公開した大谷翔平(公式インスタグラムより)
《さようなら長嶋茂雄さん》大谷翔平から石原裕次郎まで、誰からも愛された“ミスター”の人生をスターたちとの交流で振り返る 
女性セブン
沖縄を訪問される天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年6月4日、撮影/田中麻以)
《愛子さま 初めての沖縄ご訪問》ブルーのセットアップで母娘の“おそろい”コーデ再び! 雅子さまはくすみカラーで落ち着いた着こなしに
NEWSポストセブン
人気インフルエンサーがレイプドラッグの被害者に(Instagramより)
《海外の人気インフルエンサーが被害を告発》ワインに“デートレイプドラッグ”が混入…「何度も嘔吐し、意識を失った」「SIMカードが抜き取られていた」【オーストリア】
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平が帰宅直後にSNS投稿》真美子さんが「ゆったりニットの部屋着」に込めた“こだわり”と、義母のサポートを受ける“三世代子育て”の居心地
NEWSポストセブン
『激レアさんを連れてきた。』に出演するオードリー・若林正恭と弘中綾香アナウンサー
「絶対にネタ切れしない」「地上波に流せない人もいる」『激レアさんを連れてきた。』演出・舟橋政宏が明かす「番組を面白くする“唯一の心構え”」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】
NEWSポストセブン
「ミスタープロ野球」として広く国民に親しまれた長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
《“ミスター”長嶋茂雄さん逝去》次女・三奈が小走りで…看病で見せていた“父娘の絆”「楽しそうにしている父を見るのが私はすごくうれしくて」
NEWSポストセブン
現場には規制線がはられ、物々しい雰囲気だった
《中野区・刃物切りつけ》「ウワーーーーー!!」「殺される、許して!」“ヒゲ面の上裸男”が女性に馬乗りで……近隣住民が目撃した“恐怖の一幕”
NEWSポストセブン
シンガポールの元人気俳優が性被害を与えたとして逮捕された(Instagram/画像はイメージです)
避妊具拒否、ビール持参で、体調不良の15歳少女を襲った…シンガポール元トップ俳優(35)に実刑判決、母親は「初めての相手は、本当に彼女を愛してくれる人であるべきだった」
NEWSポストセブン