世のオバサマ方が美しく健康に生きていくために、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイス! 今回は冬のファッション、買い物術のお話です。
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皆さま、ご機嫌よう! いよいよ本格的な冬の到来。さぁ、お買い物の季節です、と言うと、「私って、いつも同じような色やデザインのお洋服を買っちゃうのよね」とおっしゃるかたがいます。見れば確かにそう。
でも実はその後ろには、もうひとつ、本人も気づかないことが隠されています。それはファッションに投資していないことの言い訳。
あっという間に1年経ってしまうような、私たち世代にとって、去年のことなどつい先日のようなもの。お洋服も“最近”買ったようなつもりでいるかもしれませんが、改めて自分に問うてみてくださいな。
「この秋冬、お洋服を買いましたか?」
実際、こう聞くと、「あら、そういえば、今年はまだ何も買ってないわ」とお答えになるかたが、案外と多いんですよ。
妙齢の女性が、おしゃれに、しかも若々しくあるためには、カバーしなければいけないパーツが増える分、それなりの投資は必要です。
で、今年は何を買うべきか。トレンドは、春夏とほとんど変わっていません。アイテムでいえば、ガウチョ、スカウチョ、ボウタイブラウス、ニットなどのセットアップ。目につくものといったら、ヒョウ柄の小物くらいでしょうか。
ベストもたくさん出ていますが、一歩間違えると、ファーのベストはマタギ(猟師さん)みたいだし、ロングベストは“鬼太郎のちゃんちゃんこ”のよう。こういった着こなすのにテクニックが必要なものを、積極的におすすめする気分にはなれません。
少し視点を変えてみましょう。私自身、テレビではよく使う言葉ですが、ファッションはすべて“モテアイテム”と“おブスアイテム”に分類することができます。
そして、女性の人生にはモテアイテムだけで充分、と思っています。考えてみてください。同じお洋服を着て、足元がおしゃれ系でないペタンコ靴の女性と、パンプスを履いた女性がいるとします。ゴミ出しをお願いするとしたら、どちらの女性にしますか?