日本の若いプロスポーツ選手が世界からこんなに注目されたことがあっただろうか。大谷翔平(22)は侍ジャパンの強化試合での超特大ホームランでメジャーのスカウトの度肝を抜き、米ツアーから凱旋したゴルフの松山英樹(24)はこの1か月で3勝、テニスの錦織圭(26)はATPファイナルで全米OP王者を撃破──異なる種目で光り輝く3人。
では“最強”は誰か。たとえば松山は「米ツアー本格参戦3年目で、シーズンを乗り切る体力も身に付いて成績が安定してきた」(担当記者)と評価が高い。
それに比べると、大谷の体力は未知数。今季も右手のマメを潰して打者に専念する期間があった。
「二刀流で大活躍の印象が強いが、投手、野手どちらも規定(投球回、打席)に達していない。メジャーでは中4日で投げる162試合のシーズンが終わった後、先発はポストシーズンに中3日で登板することもある。本当に大谷が乗り切れるのかわからない」(マネジメント会社関係者)
テニスも12月のオフを除き日程はほぼ満杯。錦織は月に2試合のペースでツアーを転戦してきたが、気になるのは錦織のキャリアにはケガが多いことだ。
ツアー初優勝した2008年には腹筋を痛めウィンブルドンの1回戦を途中棄権。翌年には右ひじの故障でシーズンを棒に振り、その後もケガによる棄権が少なくない。今年も全英の4回戦を脇腹痛で途中棄権した。
「ライバルたちも圭の強さ、巧さを認めながらも、身体的な脆さを弱点に挙げています。178cm、75kgとトッププレーヤーの中では最も小柄な体には、相当な無理がかかっていると思われます」(ツアー関係者)