元イエローキャブ社長として芸能界に革命を起こした野田義治氏(現・サンズエンタテインメント・プロデューサー・70歳)。雛形あきことの出会いは、アイドル雑誌で中学2年生の彼女を見かけたことがきっかけだった。すぐに所属先の児童劇団に連絡したが、あえなく断わられた。2年後、今度は写真集で彼女を目にし、野田氏が見出した堀江しのぶやかとうれいこと同じ匂いを感じた。今度は母親と本人を説得し、その1週間後にハワイでグラビア撮影を敢行した。
少年マンガ誌でグラビアが話題になると、同じ週のライバル誌の表紙には出ないという不文律を破り、『週刊少年マガジン』と『週刊少年サンデー』の表紙を飾った。
「マンガ誌のイベントで読者を招く撮影会をやったんです。600人くらいが当選したんだけど、当日欠席した人が1人もいなかった。カメラ小僧たちの熱を感じましたね」
雛形は子役時代に培った演技力でドラマへの出演も増やしながら、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)でのレギュラー出演でバラエティ番組でも人気を集めた。この番組で野田氏は名物社長として表舞台に顔を出すようになった。