ビジネス

市販薬の価格は薬やメーカーのブランドイメージで決まる

市販薬の価格はどう決まる?

 ドラッグストアで販売されている一般の市販薬には、似たような効能を謳っていていても、医師の処方を受ける場合と値段が違うものが多い。

 高額であることで知られるがん治療薬オプジーボは国が価格を決定している。オプジーボは1瓶(100mg)約73万円だが、2016年11月中旬、国は2017年2月に緊急的に値下げすると突然発表。しかも、値下げ幅は「50%」という抜本的見直しだった。だが、そういった薬と違い、市販薬はメーカーが自由に価格を決定できるからだ。

 この場合、成分の差による価格差は少ないと東京大学大学院薬学系研究科特任准教授の五十嵐中氏は指摘する。

「パブロンなど様々な成分の入った総合感冒薬のケースでは、含まれる成分の違いが多少値段に影響しますが、基本的には薬やメーカーのブランドイメージで価格が決まります」

 たとえば、うがい薬としての知名度が高い「イソジン」と、成分分量は同じだが商品名が広く知られていないうがい薬の実勢価格を比較すると200円以上、「イソジン」のほうが高い(120~130mlの商品で比較)。

「長い年月をかけて消費者に定着した『イソジン』は価格が高くても売れますが、知名度のないうがい薬は同じ値段では売れない。しかし成分と含有量が同じならば、名前が違っても薬の効能はまったく同じです」(五十嵐氏)

 同じ成分の胃腸薬でも、有名キャラクターがパッケージに描かれていたら割高になることがある。また、イオンなど大手スーパーやドラッグストアがプライベートブランドとして一般の市販薬より割安の薬を販売することも多い。市販薬を選ぶときには名前やイメージだけでなく、効能や成分をチェックしたい。

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン