放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、初の著書が注目を浴びるカトパンに言及。
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『第13回 好きな女性アナウンサーランキング』(ORICON STYLE)が今年も発表され、1位は日本テレビの水ト麻美アナが4連覇を達成。2位には、この春フリーになった加藤綾子アナがランクインした。
同ランキングはテレビを熱心に視聴している“オリスタ”読者が選んでいることもあり、帯番組や高視聴率の人気番組を担当する女子アナが有利。退社と同時に『めざましテレビ』(フジテレビ系)も卒業してしまったカトパンにとって、今回の集計は不利なのではないかと予想されていた。
が、スポーツ番組(フジテレビ系『スポーツLIFE HERO’S』)という新たなチャレンジの場でも堂々としていたり、ゲストで呼ばれる番組でも、センスとユーモアあふれるコメントを連発したりするカトパンに「安定感」と「バランス」を指摘する声が多かったようだ。
フリーになって、仕切りではなくゲストでバラエティー番組などに呼ばれるようになっても「どうしてもMCのようになってしまって、“裏まわし”を買って出てしまう」「芸能人の皆さんに遠慮してしまって、自分を出すことができない」と悩む女子アナは多いものだ。が、カトパンは、番組ごとに自分の役割を察知し、見事に切り替えている。
件の“オリスタ”読者の声には「加藤アナの表情がイキイキしてきた」というものも。『めざまし〜』出演のため、平日は3時起きで、他にも多数の担当番組を抱えていたため、「加藤にばかり集中させるな」という局の方針により一時はレギュラーが減っていた。が、結局「数字を獲るには加藤しかいない」「また加藤に頼もう」と再び担当番組が増えたカトパン。そんな過酷なスケジュールに、共演者から「加藤はもうボロボロだ」と心配する声も上がっていたものだ。
果たして、フリーになったいまは、自身がキャラクターをつとめる『SHARP AQUOSスマートフォン』のCMのように、同年代の女性らしいライフスタイルを満喫していると思われる。
が、実際、『めざまし〜』担当時代とは想像もつかないぐらい、かなり「ゆったりした」一日のスタートに「少し申し訳なさを感じてしまう」と、カトパンは“初の著書”『あさえがお』(小学館刊)冒頭で綴っている。