朝8時を回ると、学習院女子中等科の校門に1人の警察官が立つ。登校する生徒たちは、警察官の存在を気にすることなく校内へと歩を進める――。
それはこの3年間の“いつもの光景”だった。ところが、愛子さまが長期欠席に入られてからは見られなかった。11月28日の朝、ようやく見慣れた風景が戻ってきた。
「愛子さまはその日、およそ2か月ぶりに1時限目から登校され、途中でお帰りになられることなく、6時限目まですべての授業を受けられました。
9月26日から長期欠席が始まった愛子さまは、11月8日から午後の1~2時限だけのご出席などが続いていました。その間にも欠席されることがあり、体調は一進一退のご様子でした。
それがこの日は久しぶりの『完全登校』。まだお車に乗ったまま校内に入っていかれるため、欠席以前とまったく同じとはいえませんが、お体は順調に快復されていることがうかがえました」(皇室記者)
翌29日も、愛子さまは朝8時すぎに車で登校され、6時限目まですべての授業を受け、午後4時前にお帰りになった。12月1日に15才の誕生日を迎えられた愛子さま。節目の日を目前にして完全登校を再開されたが、その前日、愛子さまは「思い出の地」へと足を運ばれていた。
11月27日、学習院初等科で文化祭が催された。同校の卒業生である愛子さまが、マスク姿にポニーテールにした髪を揺らし、紺色のコートに身を包んでお姿を見せられたのは朝9時半すぎ。お友達の姿を見つけると足早に駆け寄られ、笑顔を見せながら校門をくぐられた。
愛子さまが初等科を卒業されてから、2年半経ったが、愛子さまは昨年も一昨年も、この文化祭に足を運ばれていた。
「愛子さまにとって、初等科の校舎はとても落ち着かれる場所のようです。初等科時代には仲の良い5~6人のメンバーといつも一緒で、校内はもちろん、休みの日に東京ディズニーランドや富士急ハイランドにお出かけになったこともありました。
初等科でのイベントは、そういった思い出に浸れる数少ない機会ですから、愛子さまも楽しみにされていたのでしょう」(学習院関係者)
長期欠席の理由に胃腸の弱まりもあった愛子さまは、限定登校中にはお昼の時間を避けるようにされていた。
しかしこの日は、昼1時20分頃に3階にある食堂へ進まれ、ランチも楽しまれたという。