クリスマス、年末、お正月などイベントが続くこの時期は、ついつい財布の紐が緩みがちに。それを見計らうように巷では「年末、年に一度の大感謝セール」「在庫一掃処分セール!」といった言葉が躍る。
しかし皆さんまで一緒になって躍る必要はないと、節約アドバイザーの丸山晴美さんは語る。
「実は12月はさほど安い買い物ができないシーズンといえます。ボーナスの時期なので、店はそれを当てにして値下げせず、“名ばかりセール”をすることが多いのです」
だから必要なのは、賢く探すこと。
「この時期だからこそ安くなるもの、少しだけ時期を遅らせれば安くなるものもたくさんあります」(丸山さん)
慌てて高いものを買ってしまうことのないように、しっかり予習して買い物へ行こう。ボーナスをきっかけに買い換えたい大物といえば、大型家電が筆頭だろう。家電コーディネーターの戸井田園子さんは、新モデルではなく、旧モデルを狙うべきだと言う。
「その理由は、新製品が出ると、旧製品の価格が一気に下がるからです。旧製品といっても、例えば洗濯機なら、使用水量が少し減ったとか、洗濯コースがいくつか増えたなど、マイナーチェンジの時もあるからです。
『新たにスマホ対応しました』という新製品の家電も増えていますが、そうした機能が本当に必要か、考えてみてください。いらないと思った人には、安くなった旧製品がおすすめです」
特にこの時期の注目は、冷蔵庫、ドラム式洗濯機、エアコンの3つだという。
「冷蔵庫、ドラム式洗濯機は10月頃から新製品が出ているので、今が旧製品を安く買うチャンス。新製品の3~4割ほどの価格で買えるものもあります。年明けには旧製品がかなり減ってしまうので、“今すぐ”が賢明です」
エアコンもこの時期に新製品が登場するので狙い目だが、グレードによってベストタイミングが異なるという。
「12月までは30万円(14畳用)くらいのハイグレードモデルの新製品が出る時期なので、その旧製品は、店によっては15万円くらいまで下がっています。その下のクラスの新製品は1月に入ってから出るので、旧製品の値下げもそこからになります」