目前に迫ったクリスマス。子供たちは、どんなプレゼントが貰えるのか、期待に胸を膨らませている。ちなみに、クリスマスプレゼントの値段は未就学児なら3000~5000円、小学生でも6000円程度が相場だというが、おじいちゃんやおばあちゃんには、もっと期待されることも多いのだ。消費生活アドバイザーの村山らむねさんはこう話す。
「1万円ぐらいのプレゼントは、親はなかなか出せないからこそ、“おじいちゃん、おばあちゃんの出番”と期待している親もいます。クリスマスはなかなか買ってあげられない少しお高めのおもちゃを買ってあげるチャンスと考えてもいいですね」
もちろん子供の好みには個人差があり、成長の度合も違う。孫が「本当に欲しがっているもの」を選ぶのが大前提だ。月刊トイジャーナル副編集長の藤井大裕さんは、こう言う。
「似てるけど違うものを買ってきてしまうと、開けた時に“これじゃない!”とガッカリさせてしまいます。とくに未就学児の場合、好きなものをはっきり親に確認しておくほうがいい」
親の意見も大切なポイントで、下手をすると娘や嫁とのトラブルになることも。
「人気のアニメでも、家庭によっては見せていなかったりします。その家庭の教育方針にそぐわないキャラクターものをあげると、母親に嫌がられてしまう」(藤井さん)
昨今のジェンダーに関する考え方の多様化にも配慮が必要だ。
「女の子だからままごと、男の子だからサッカーという考え方を嫌がり、“なんで女の子だからっておままごとをやらなきゃいけないんですか!”と食ってかかるお嫁さんもいます。お人形や“ごっこ遊び”のおもちゃは定番ですが、注意が必要です」(村山さん)
知育玩具をあげたら、「うちの子をバカ扱いして!」と親に気分を害されたケースも。
「重要なのは、娘さんもしくはお嫁さんの考え方をきちんと聞くこと。孫へのサプライズを優先して、娘さんやお嫁さんとの関係を悪くするのは絶対に避けましょう。ご機嫌を損ねたら、非常に気まずい正月を迎えることになってしまいます」(村山さん)