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「日本のバッハ一族」服部家、音楽の才能は92%が遺伝との説も

宇多田ヒカルの音楽の才能はやはり遺伝?

「音楽の父」作曲家ヨハン・ゼバスチャン・バッハ。彼の子供たちも才能に恵まれ、バッハ一族はおよそ2世紀半にわたって60人もの音楽家を輩出した「超名門」だ。

 実は、現代の日本にも、それに比肩するといわれるほどの音楽一家がいる。初代・服部良一は「昭和歌謡の父」と呼ばれる稀代の作曲家。淡谷のり子『別れのブルース』、笠置シヅ子『東京ブギウギ』などの大ヒット曲を含め、手掛けた楽曲は3593曲。1993年の没後には、国民栄誉賞を受賞した。

 2代目・服部克久(80才)も『ザ・ベストテン』のテーマ曲などを手がけた、昭和を代表する作・編曲家。3代目は当代きっての人気作曲家・服部隆之(51才)だ。映画『HERO』、ドラマ『半沢直樹』(TBS系)、NHK大河ドラマ『真田丸』で、あの印象的なメインテーマ曲を作ったといえば、その売れっ子ぶりがわかるはず。

 さらにスゴいのが弱冠17才の4代目の服部百音。5才でバイオリンを始めた彼女は、数々の世界的コンクールで優勝。10代にして全国でコンサート活動を続けている。服部一族が代々、生まれつきの「音楽的才能」も受け継がれてきたことは否定できないだろう。

 最近の音楽界にも“親子鷹”は多い。宇多田ヒカル(33才)と藤圭子(享年62)や、「ONE OK ROCK」ボーカルのTAKA(28才)と森進一(69才)・森昌子(58才)の親子は、そのごく一例だ。

 前稿で触れたように、一世を風靡した歌手である工藤静香と木村拓哉の長女もフルートの才能に恵まれ、中学卒業後はフランス留学を検討しているそうだ。

 親と子で、顔つきや身長、足の長さなどが「遺伝」するのは当たり前に知られている。実は、最近の研究では「体」だけでなく「心」も親からの遺伝に大きく影響を受けることがわかってきている。

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