芸能

真矢ミキ、男役だった宝塚時代は男研究を徹底的にした

真矢ミキが語る男装へのこだわり

 元・宝塚歌劇団花組トップスターで、1998年に同劇団を退団後は、女優として活躍している真矢ミキさん(52才)。今回は、男装への思いについて語ってくれました。

 * * *
 先日、ふとそんな気分になって、シャープなパンツスーツにネクタイをしめてみた。スーツは自前、ネクタイはなんと…夫のを無断拝借…うん、形状記憶。って何とも人が聞いたら信じがたい行動ですが(笑い)。なんだか体の細胞のひとつひとつが久しぶりにスーツの形に戻っていくような気がした。

 私は10代後半から20年間ほど、“男”として過ごしてきた。(イヤイヤ、正確には男役)当時、舞台上ではもちろんのこと、プライベートでもスカートは1枚も持っておりませんでした。

 従って20年近く、うら若き果実のような女性感強い20代を全部パンツスーツで走り抜け、闊歩してきたのだ。

 宝塚の男役というのは長い歴史のなかの様式美というものがあって、私が入ったころは今より自由度も少なく、男役とはこういうものです、と歌舞伎の形(かた)のような男役像を日々学び習得していた毎日でした。

 周囲を見渡してみると女子校出の子も多く、男役という中性的な魅力をすでにしっかり把握し、8割くらいは憧れの上級生、または洋画の男優さんなどをみて切磋琢磨していた。

 それはそれで魅力的なんだけど、小、中と男女共学で育った私はいつも、もうちょっとリアルな男性をやりたいなぁと思いを募らせていました。中性ではなく、男役でもなく、そう! 男性になりたいのだと。

 だから山手線に半日くらい乗ってぐるぐる何周かし、よれた襟のシャツ着たサラリーマンをずーっと見ていたり、歩く流行雑誌みたいな渋谷の交差点を行く男性陣を一日中眺めたり。

 今思えば、私の20代は男性の魅力をただただ研究して過ぎた。特に、ダイレクトには魅力を押してこない日本男性に注目だった。

 シャイで寡黙だけどハートの奥にはチリッと、いやジリジリッと、いや、仕事となるとメラメラッと熱いものを出してくるギャップがいいな…みたいな。

 または、愛する女性を目の前に、一瞬、言葉をのんでいる時のうつむき加減の露出しない色気…などなど見つけ出したら止まらない私なりの目線、私なりの男性像を見つけていた。こうなったら進歩も早い(笑い)。

関連記事

トピックス

第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
日米通算200勝を前に渋みが続く田中
15歳の田中将大を“投手に抜擢”した恩師が語る「指先の感覚が良かった」の原点 大願の200勝に向けて「スタイルチェンジが必要」のエールを贈る
週刊ポスト
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
裏アカ騒動、その代償は大きかった
《まじで早く辞めてくんねえかな》モー娘。北川莉央“裏アカ流出騒動” 同じ騒ぎ起こした先輩アイドルと同じ「ソロの道」歩むか
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
【「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手】積水ハウス55億円詐欺事件・受刑者との往復書簡 “主犯格”は「騙された」と主張、食い違う当事者たちの言い分
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト
4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト