東京・渋谷区のハチ公口といえば、待ち合わせのメッカであるとともに、都内随一の繁華街であるセンター街が程近く、駅前のスクランブル交差点はハロウィーンのお祭り騒ぎでもすっかり有名だ。1週間の来街者数はおよそ150万人にも及ぶという。
そんなハチ公前広場にあった喫煙所が11月1日に突如撤去され、物議を醸している──。ネット上には、喫煙所がなくなっても変わらず同じ場所でたばこを吸い、路上や付近の植え込みなどにポイ捨てする喫煙者のマナーの悪さを批判する声が相次いだ。
〈これだから喫煙者はマナーがなってない、他人の迷惑を考えない自己中ってレッテルを貼られるんだよ〉
〈喫煙者のマナーがこんなんだから居場所なくされるんでしょ〉
〈ポイ捨ての罰則を強化して徹底的に取り締まるべき〉
その一方で、人が多く集まる公共の喫煙スペースが減っていることに対する不満も見受けられた。
〈マナーの悪さが論外なのはそうだけど、喫煙所撤去はやりすぎだろ。あればそこで吸うのに〉
〈こんなの歩きたばこやポイ捨てを助長しているようなもんだろ〉
〈喫煙所をなくせばたばこを吸わなくなると思ってやっているのか〉
そこで、当サイトは喫煙所撤去の理由を、渋谷区安全対策課の堂薗博之課長に聞いた。