40代で結婚した女性たちの実情リポートする【晩婚考現学】シリーズ。第5回は、41歳でひとまわり上の男性と結婚した亜由美の場合をお届けする。晩婚化、非婚化が進むいま、40代男性の未婚率は約3割となり、女性も2割に迫ろうとしている(平成27年国勢調査速報値より)。一方で、結婚願望を抱き続ける人もいる。結婚相談所や婚活サイトの利用者は3年連続で増加しており(「婚活実態調査2016」)、「結婚」したい男女の奮闘は続いている。そんな中、40代で結婚を果たした女性たちは幸運なのか、偶然なのか、必然なのか。
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■占いに行く時間と暇があったら、婚活したほうがいいんじゃない?
35歳を一人で迎えてから、パワースポット巡りが趣味になりました。神社仏閣をはじめ、山や島、色んなところに行きましたね。出雲大社と伊勢神宮には3回行っています。歳をとると自分の力で頑張るって、けっこうしんどくなるんです、パワーが衰えてくるから。大きなものの力を借りたくなる。すべてはご縁のためでした。神頼みってやつです。
占いにもはまって、有名な占い師と聞けば予約をとって、話を聞きに行きました。当たるな、と思った先生のところには定期的に通うようになって、将来、結婚するはずの人の顔のイラストまで描いてもらったこともあります(笑)。だいたい1時間で1万円はしますね。有名な先生だと、2、3万とか、それ以上も。実家暮らしで派遣で働く私には高かったけど……当時は依存症になっていたんだと思います。
星座や四柱推命も好きで、出会った人の星座はすぐに聞くのが習慣でした。私、さそり座なんですよ。まず自分との相性をチェックする。それから星の動きを毎日チェックしていて、今、自分がどういう状態にあるのかを知るようにしています。そうすると、仕事や人間関係でアクシデントがあっても、ああ、今日は自分はこういう星回りだから当然だな、と、気持ちを落ち着かせられるんです。
こういう話をすると、引かれることもあります。「独身の女の人って、ホント占い好きだよねー」と、職場の若い男子に侮蔑を込めて言われたこともありました。自分に自信がないから、何かにすがってると思われるんでしょうね。占いに行く時間と暇があったら、婚活したほうがいいんじゃない? と姉に言われたり。でも、自分の気持ちが安定しないことには婚活は上手くいかないだろうと思っていたんです。私、バツイチだったんです。20代で一度結婚して、30過ぎて離婚したんです。