現在、未婚の女性皇族は7名。しかし、22歳となった秋篠宮家の佳子内親王ら「適齢期」を迎えたプリンセスたちが結婚して皇籍を離れれば皇室活動が維持できなくなる可能性も指摘されている。京都産業大学名誉教授・モラロジー研究所教授の所功氏が女性宮家の意義を語る。
* * *
「女性皇族の存在は、実質的な仕事に加え、公的な場においても私的な場においても、その場の空気に優しさと温かさを与え、人々の善意や勇気に働きかけるという、非常に良い要素を含んでいると感じています」
天皇陛下は、平成17(2005)年11月に長女・紀宮清子内親王が黒田家に嫁がれた後、ご自身のお誕生日会見で、女性皇族の存在意義をこう述べています。
そもそも女性皇族とは、天皇と皇室を支える役割を果たす存在です。女性皇族には、皇室で生まれ育った方と、嫁がれてから皇族としての品位を磨いていく方とに分けられます。清子内親王や愛子内親王などは前者であり、美智子皇后、雅子妃、紀子妃などは後者となります。
清子内親王は、ご幼少のころ拝見して以来、天真爛漫、純粋無垢で上品なお育ちに、まさに皇族らしい皇族と感じていました。結婚されるまで皇族として実に素晴らしいお務めをされたと思います。