新年に、新しい仕事を始めようと考える方も少なくないだろう。そんな方にお伝えしたいのが、パートやアルバイトの平均時給がグングン上昇しているということ。ジョブズリサーチセンターによると、3大都市圏(首都圏・東海・関西)の昨年11月度の平均時給は1002円と大台を突破。これは前年同月より21円も高い。3か月連続で過去最高を更新しているのだ。
主婦にとっても、働き方を見直す大きなチャンス。例えば、子育ての経験も仕事につながるというのだ。ハナマルキャリア総合研究所のキャリアコンサルタント・上田晶美さんはこう語る。
「子育ても立派なキャリアです。保育園不足が課題の今、近くに頼れる人がいなくて困っているママはたくさんいるので、ファミリーサポートのニーズが高くなっています」
こういった子育てサポートの活動は、ファミリー・サポート・センター経由で援助の打診がある。都内だけではなく、全国に増えているこのセンターは自治体やNPO法人などが運営するもので、その地域の子育ての支援がほしい人と、支援をしたい人をつないでいる。
「40~60代の女性のかたが中心で、最も多い支援は保育園の降園時間に合わせて迎えに行き帰宅後預かる、というものです。報酬は1時間あたり800円で、曜日や時間によって900円になることもあります」(東京・江戸川区の担当者)
これなら近場で短時間で、気軽に始められそうだ。
高齢化社会の到来に伴って、介護の仕事も増えている。この分野でも、無資格・未経験でも、また、体力に自信がなくてもできる仕事がある。デイサービスの施設長として働いていた経験がある「はたママ研究所」の西田えまぶさんはこう語る。
「デイサービスや訪問介護なら、本格的な介助の仕事ではなく、料理を作ったり、お年寄りとゲームなどのリクリエーションをしたりする仕事があります」
介護経験のある人、年上にかわいがられるタイプにはうってつけだ。
「午前中だけ働くとか、免許を持っている人が高齢者の家の送り迎えをするだけなど、限定的な働き方をする人もいます」(西田さん)