芸能

べっぴんさん 視聴率20%超でも盛り上がりに欠けるワケ

視聴率20%超えでもなぜ盛り上がらない?(『べっぴんさん』公式HPより)

 放送3か月目に入った芳根京子(19才)主演のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』。直近の第14週は視聴率21.4%を記録し、第3週から14週連続で視聴率20%の大台を突破した。朝ドラは20%台を超えれば、制作側にとって“合格点”とされ、多くの視聴者が見ているはず、である。

 ところが、いまいち、『べっぴんさん』に盛り上がりを感じられないのも事実だ。『あさが来た』や『とと姉ちゃん』のように、放送後、SNS上で関連ワードのランキングが急上昇することもなければ、週刊誌などで特集を組まれることも明らかに少ない。いったいなぜか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
『べっぴんさん』は、年末年始の中断をはさんだ1月4日からの放送も視聴率20%台をキープしていますが、『あさが来た』『とと姉ちゃん』の前2作と比べると、それほど話題になっていません。

 11日の放送から舞台を『キアリス』10周年の昭和34年に移し、成長した坂東さくら(井頭愛海)、村田健太郎(古川雄輝)、小澤龍一(森永悠希)に加え、初登場の河合二郎(林遣都)と山本五月(久保田紗友)らの新キャストを投入しましたが、その状況は変わりませんでした。なぜなのでしょうか?

 最大の理由は、「ネットメディアが採り上げ、視聴者がSNSに書き込みたくなるトピックスがない」こと。ヒロインの坂東すみれ(芳根京子)は、言いたいことをなかなか口に出せない控えめなキャラクターであり、『あさが来た』の白岡あさ(波瑠)や、『とと姉ちゃん』の小橋常子(高畑充希)と比べれば、その地味さは一目瞭然です。芳根さんは持ち味である感受性の豊かさを生かして、思いを絞り出すような熱演を見せていますが、現代の視聴者には伝わりにくいキャラクターの分、損をしている気がします。

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン