芸能

星野源 モテる理由は絶妙なほどほど感と不快感のなさ

星野源の不思議なモテ力の秘密

 経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、一躍、時の人となった星野源の不思議なモテ力を分析。

 * * *
 なぜか星野源がキテいる。『逃げるが恥だが役に立つ』(TBS系ドラマ、以下『逃げ恥』)で大ブレークし、ドラマ主題歌で星野の楽曲である「恋」が、今春の第89回選抜高等学校野球大会」の入場行進曲にも決定した。

 エンディングで踊られた“恋ダンス”がブームとなった『逃げ恥』。脚本や演出がとてもうまく、自分に正直に明るく前向きに生きる主人公・森山みくりに新垣結衣がぴったりハマって、文句なくかわいかった。

 ガッキーのかわいさをさらに引き立てたのが、主人公・津崎平匡を演じた星野源。草食系男子で童貞キャラの平匡の誠実さや純粋さ、不器用さからくる愛おしさに星野がぴたりとハマった。

 星野源の人気は急上昇中。とはいえ、イマイチ、なぜそこまでモテるのかわからない、という声も聞こえてくる。多芸多才ではあるけれど、イケメンといえるほど美男子でもなければ、スタイルがいいわけでも、鍛え抜いた筋肉質な身体や男っぽい色気があるわけでもない。

 ということで、その理由を考えてみた。

 シンガーソングライターとしての星野は、ネアカと自分で言うほど明るく活動的。話すエピソードは面白いし、下ネタも平気で口にすれば、噂になった歌手や女優もいて、草食系男子とはほど遠い。

 しかし俳優としての星野は、決してキャラが濃い方はない。昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』での徳川秀忠役は、他の俳優たちの印象が強すぎたせいもあり影が薄かった。他のドラマでも役柄のせいもあるが、無表情、地味で目立たず、陰気な印象が強い。今回は、星野のこんな印象と平匡の恋愛に臆病で、消極的、おとなしい役柄がうまくかみ合ったのだろう。

 星野には、女子に嫌がられたり、遠ざけられたりする要素が少ない。イケメンではないけれど親近感のある顔立ちは優しく、どちらかといえばベビーフェイス。きつさや強さを感じさせる顔ではないし、大きな口で笑うと、子供っぽくて無邪気でストレートにかわいい。

 星野の声は男っぽいというより少年っぽさが残る。弾むような楽しげな声、優しいけれど、どこかワクワク感がある声だ。ジャストフィットでシンプルなファッションはセンスがよく、危険な香りこそしないが清潔感もある。

 ガッキーと並んでも同じぐらいの身長は、平匡役の星野にはプラスにこそなれ、マイナス要素にはならない。小柄だと相手に圧力を与えないし、1対1のコミュニケーションでは同じ目の高さになり、見下ろされる感がなく、フランクに話ができる。男性が思っているほど、女性は身長に対して重要性を感じていないのだ。

 小柄でかわいく少年っぽさが残る星野は、母性本能をくすぐるというか、ついお節介を焼きたくなるタイプなのかもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン