芸能界では今、「タロウ」が活躍中だ。『PPAP』が大ヒットしたピコ太郎を始め、多くのタロウが話題を提供しているのだ。コラムニストのペリー荻野さんがブームに迫る。
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昨年は、ピコ太郎にすべてをさらわれてしまったような日本のテレビ界。嵐の二宮和也が「ニノ太郎」になるなど、数々のパロディ〇〇太郎も登場。ピコ太郎本人は紅白にも出演、CMにも多数出演した。
思えばCM界では、相変わらず、auで浦島太郎(桐谷健太)、金太郎(濱田岳)、桃太郎(松田翔太)の三太郎が頑張っているし、永谷園の「すし太郎」も二歳のとき、愛らしい動きで人気を集めた「太郎くん」が九歳になって再登場。元気よく、ちらしずしを作って、女の子たちに「美味しい!」とほめられていた。(ちなみに「すし太郎」CMには、かつて北島三郎とウルトラマンタロウが共演するバージョンがあり、ウルトラマンタロウは「うちは兄弟が多いので」とたくさんちらしずしを作り、ウルトラ兄弟たちに喜ばれるという設定だった)。
他にもお笑い界では、「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「細かすぎて伝わらないモノマネ」優勝経験者アナログタロウが昨年末も「八代亜紀さんはメロンの皮をぺらぺらになるまで食べるそうです」などと十八番の「どうでもいい情報を教えてくれる歌番組の曲紹介」で健在ぶりをアピール。テレビ東京の『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告』は、3000本もの事件レポートをしたという82歳の東海林のり子が、ドリンクで毒殺を続けたという埼玉愛犬家連続殺人事件の容疑者に飲み物をすすめられたなどと告白するなど独自ムードを醸し出す番組となっている。