日本テレビ系で毎週水曜夜10時から放送中のドラマ『東京タラレバ娘』。原作は前クールで大ヒットとなった『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)と同じコミック誌『Kiss』(講談社)で連載されている東村アキコの漫画作品だ。2014年から連載が開始され、既に7巻まで単行本が発売され、売り上げは累計で290万部を突破した。
『東京タラレバ娘』には33才の脚本家の倫子、ネイリストの香、実家の居酒屋を手伝っている小雪たちが、恋や仕事や女子会に奔走する日常が描かれている。東京オリンピック開催の2020年までには幸せになっていたいと願うも、なかなか結婚につながる恋に出会えず、夜な夜な居酒屋でくだを巻いている3人。その居酒屋で出会った新進気鋭のモデルKEYからは、「酔って転んで男に抱えてもらうのは25才までだろ。30代は自分で立ち上がれ」と、いつも檄を飛ばされている。
「東村先生も書いていますが、この漫画は、結婚が幸せだといっているわけではないんですね。でも、結婚にしろ仕事にしろ出産にしろ、かつてのように、みんなが同じ道を進まなくてもよくなったからこそ、今の女性は “選択”できないのかもしれません」
こう話すのは担当編集である講談社の助宗佑美さんだ。助宗さんも言う通り、倫子をはじめ3人娘はとにかく"選択"ができない。恋愛のエピソードはすべて仲良し3人娘で共有し、ずるずると流されてしまう。
「今日飲みたいと思ったら飲む! エステに行きたいと思ったら行ける! 自分の足さえ動かせばやりたいと思ったことができるのが、今のアラサー。欲張りにならざるをえないんです」(前出・助宗さん)
お笑いコンビのニッチェも『東京タラレバ娘』の大ファンだという。
「数年前、女だけでお花見に行ったんです。そのとき全員彼氏がいなかったけど、チクショー! ふざけんなという気持ちで意気投合し、逆に面白くなってすごい盛り上がった思い出があります。先が見えなくても仲間がいっぱいいるんです」(ニッチェ・江上敬子)
その後、江上は結婚。夫となる男性と知り合ったときには、相方の近藤くみこと共に、東村さんに恋の相談もしに行ったという。一方、近藤は独身だ。