NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』が予想を上回る順調な滑り出しを見せた。初回の総合視聴率(リアルタイム視聴率と録画によるタイムシフト視聴率の合計)では、22.1%。これは、人気を博した『真田丸』の最終回21.3%を上回る数字だった。
主役の柴咲コウ(35才)が演じるのは、戦国時代を生きた井伊直虎だ。井伊谷(現在の静岡県浜松市)を本拠地とする領主・井伊家当主の一人娘として生まれた直虎は、一時は出家して尼僧になる。しかし、そこからお家断絶の危機に瀕し、自ら城主となって乱世に立ち向かうというストーリーだ。
10年にわたる逃亡生活を経て、おとわの許嫁の亀之丞が井伊谷に戻ってくると、おとわ、亀之丞、そして、おとわの幼馴染で家老の子の鶴丸との幼い頃の“三角関係”はより複雑な別の展開に…。
三浦春馬(26才)演じる井伊直親(亀之丞)は直虎(次郎法師)との結婚を望むが、直虎は井伊家の安定を願ってそれを断る。一方、高橋一生(36才)が演じる小野政次(鶴丸)は、直虎への思いを秘めつつ直親を補佐するが、直親の父親を死に追いやった家老の息子という難しい立場だ。
「まっとうな好青年で“王子様”である直親を、説得力を持って演じられるのは三浦さんしかいません。一方、政次は憎まれ役を引き受けざるを得ない立場で、本心を見せられない。胸に何かを秘めた役を演じる高橋さんはすごくセクシーです」(チーフプロデューサーの岡本幸江さん)
歴史に詳しいアイドル“歴ドル”の小日向えりさんも、「三浦さんが太陽なら、高橋さんが月。対照的なイケメン2人と直虎の関係がどうなっていくか楽しみです」と期待を寄せる。女性ファンは“直親派”と“政次派”に二分されそうだ。