来たるべき日に向け急ピッチで準備が進んでいる。「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は1月23日、論点整理を公表した。最終提言は4月頃が予定され、それを受けて5月のGW前後には「生前退位」の特例法案が国会に提出される見込みだ。
2019年1月1日にも誕生するといわれている新たな天皇皇后。これまでの「御代がわり」は天皇が崩御されたことをもって新天皇が即位するので、どうしても重苦しい雰囲気があった。ところが今回は喪に服すことがない。日本全国が新たな天皇皇后の誕生に沸き、祝賀ムード一色に包まれることになるのだ。
この冬、雅子さまの大きな変化をある宮内庁関係者は感じ取っていた。その日、東宮御所に両陛下が足を運ばれる予定だった。両陛下の訪問を控え、雅子さまは東宮御所に別の客人を招かれていたという。客人が早めに帰路につこうとすると、雅子さまは「もっとゆっくりしていらっしゃって」と話されたという。
「両陛下がいらっしゃるとなれば、以前は雅子さまにはピリピリするほどの緊張感があり、それが職員やお付きの人間にまで伝わるほどでした。それがその日は大変余裕のある雰囲気だったそうです」(宮内庁関係者)
雅子さまと美智子さま、ひいては両陛下は長らく「途絶状態」にあるといわれてきた。
「1995年、雅子さまを慮って“国民はみな、あなたたちの子を期待していますよ”とお言葉をかけられた陛下に雅子さまが“私の周囲には、そんなことを言う友人は1人もおりません”と言い放たれる場面があったと報じられました。
また、2000年に香淳皇后が崩御され連日儀式が続いた折には、美智子さまから行事の決まり事や服装のアドバイスを受けた雅子さまが、大勢の皇族方や職員の面前で“叱責された”とショックを受けられたこともあったそうです」(皇室ジャーナリスト)
両陛下は皇太子時代、昭和天皇と香淳皇后との「毎週水曜日の夕食会」でコミュニケーションを図られた。その習慣は皇太子さまと雅子さまに引き継がれたが、徐々に少なくなっていき、両陛下と愛子さまの交流の機会はごく限られたものになってしまった。
また、雅子さまとの考え方の隔たりに、美智子さまが「私はお勤めした経験がないから…」と漏らされたこともあったという。