木村拓哉と自動車のCMで共演するなど、SMAPメンバーとも少なからず接点があったビートたけし。はたして解散後のSMAPについて、どう分析しているのだろうか。最新刊『テレビじゃ言えない』も話題のたけしが、テレビでは話せない、SMAPメンバーの今後について思うところを語った。
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残酷なことをいうようだけど、唯一いえるのは「SMAP」ってブランドが無くなっても食っていけるのは、全員じゃないだろう。
これまで、20年間も「国民的アイドル」なんて呼ばれるポジションにいたことが、そもそも奇跡的なんだからさ。芸能界ってのは、そんなに長い間絶頂を維持できるもんじゃないからね。「一発屋芸人」ってのが流行語のようになっているけど、そんなことをいえば俳優だって、歌手だって、アイドルだってほとんどが「一発屋」だもん。逆にいえば、一瞬だけでも当たれば御の字という業界なんだよ。
芸能界に関わった99%の人は、世間に知られる前に消えていっちゃうんだからね。
オイラが経験した漫才ブームのときだってそうだった。あの頃は、誰も彼もがキャーキャーいわれて浮かれてたけど、ブームが過ぎればあっという間にあぶれた。オイラみたいに何とか業界で食えてるのは、運のいい一握りなんだよな。
SMAPでこれから誰が生き残るのか。ちょっと偉そうだけどいわせてもらえれば、それを決めるのは、実は「これからの動き」じゃないんだよ。今後を一番左右するのは「これまで何を考えていたか」なんだ。
さっきいったように、漫才ブームでいろんな芸人が世に出て、人気絶頂になって、そして数年でいなくなった。芸能界から消えたヤツラってのはみんな「ブームが永遠に続く」と勘違いしていたヤツラなんだよな。