国内

激論「皇族になる男系男子はいる!」「ならば、連れてこい!」

小林よしのり氏(左)と八木秀次氏が徹底討論

 天皇陛下の生前退位について賛成、反対両陣営を代表する論客である、漫画家・小林よしのり氏と麗澤大学教授・八木秀次氏が激突したこの対談。後編の今号では、議論はさらに熱を帯び、皇位の安定的な継承を続けるために、今すぐ議論すべき「旧宮家系男子の存在」「女性・女系天皇」の問題で激しくやり合った。

 * * *
小林:有識者会議の意見を取り入れて特例法で落ち着いたとしても、引き続き皇位継承問題は残る。女性・女系天皇を公認しないかぎり皇統は続かない。もし絶対に男系男子のまま行くというなら、旧宮家系の男性で「皇族になってもよい」という人を早く連れて来てくださいよ。いない人の話をしても仕方がない。該当者がいなければ、法律も作れませんよ。

八木:もちろんそうですが、いますから大丈夫です。家族構成や年齢など、すでに把握されています。

小林:でも週刊新潮(*)が調べたら、皇族になるという人間は誰もいなかった。

【*『週刊新潮』2011年12月15日号掲載「お家断絶もある『皇籍離脱』男系男子リスト」。同記事は1947年に皇籍離脱した11宮家の末裔のうち、独身の男系男子は多くなく、東伏見、山階、閑院などの旧宮家が断絶していることを報じた。さらに、若い男系男子がいる家に、女性皇族への婿入りを聞いたところ、その意志を表明した者はいなかった】

八木:週刊誌の取材で「皇籍復帰なさりたいですか?」と聞かれて「したいです」とは答えられない。

小林:答えられないのか、なりたくないのか、いまの時点では推測することしかできないよ。法律を作るには、やはり連れて来て国民に見せてくれないと。

八木:見せたら、どうせまたすぐにバッシングするでしょ(笑)。「アダルトビデオをこんなに借りてたぞ」とかいって。

小林:そんなの当たり前だよ。週刊誌が一斉に調べて書くでしょう。国民の信頼を得るには、それもクリアしなきゃダメ。だから堂々と連れて来て、記者会見すればいいのよ。

八木:そんな必要はありません。政府として把握できていればいい問題です。

小林:いや、国民に知らせないのはおかしいよ。政府が把握できてるかどうかわからない状態では、法律に賛成も反対もできない。

関連記事

トピックス

10月末に行なわれたデモ。参加者は新撰組の衣装に扮し、横断幕を掲げた。巨大なデコトラックも動員
《男性向けサービスの特殊浴場店が暴力団にNO!》「無法地帯」茨城の歓楽街で「新撰組コスプレ暴排デモ」が行なわれた真相
NEWSポストセブン
秋田県ではクマの出没について注意喚起している(同県HPより)
「クマにお歌を教えてあげたよ」秋田県で人身被害が拡大…背景にあった獣と共存してきた山間集落の消滅
NEWSポストセブン
姜卓君被告(本人SNSより)。右は現在の靖国神社
《靖国神社にトイレの落書き》日本在住の中国人被告(29)は「処理水放出が許せなかった」と動機語るも…共犯者と「海鮮居酒屋で前夜祭」の“矛盾”
NEWSポストセブン
公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
ボランティア女性の服装について話した田淵氏(左、右は女性のXより引用)
《“半ケツビラ配り”で話題》「いればいるほど得だからね~」選挙運動員に時給1500円約束 公職選挙法で逮捕された医師らが若い女性スタッフに行なっていた“呆れた指導”
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
チャンネル登録者数が200万人の人気YouTuber【素潜り漁師】マサル
《チャンネル登録者数200万人》YouTuber素潜り漁師マサル、暴行事件受けて知人女性とトラブル「実名と写真を公開」「反社とのつながりを喧伝」
NEWSポストセブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン