1.5cmの太眉にセーラー服という珍妙な格好の女性が、インドネシアの大地を爆走する。真後ろから追いかけてくるのは、牛や羊を丸呑みする地上最大の爬虫類、コモドドラゴン──。
2007年、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の「珍獣ハンター」として鮮烈デビューを飾ったイモトアヤコ(31才)は今年2月、番組10周年の節目に「ロケ地100か国」を達成した。
巨大ワニを食べ、グリズリーに襲われ、マッキンリーに登頂したイモトの存在あってこそだろう。『イッテQ!』は高視聴率を連発するお化け番組に成長。これまでのロケを振り返った2週連続の特番(2月5日、12日放送)は、それぞれ平均視聴率22.5%、22.2%を記録。テレビ離れが叫ばれて久しいこのご時世に、20%の大台を連続で超える快挙を成し遂げた。
NHKの朝ドラすら後塵を拝す“視聴率女王イモト”は、ともすればインパクトの強すぎるその外見ばかりに目がいってしまう。本誌・女性セブンがイモトの素顔をひもといてみたところ、仰天。このかた、テレビの外でも数多の伝説を持っていた。
◆自分は鳥取の安室奈美恵
イモトは1986年、鳥取県伯耆町で生まれた。父は公務員、母は保育士、妹が1人。乳牛の飼育が盛んな山間の町で、イモトは男子顔負けの活発な幼少期を過ごしていた。
「秘密基地を作ったり、ターザンごっこをしたり、山や川を駆け回っていました。小学校に上がると周囲の女の子はみんなセーラームーンに夢中でしたが、彼女はミニ四駆の車体改造に全力を注ぐという(笑い)。でも女の子らしいミーハーな部分がないかというとそうでもなくて、人気アイドルの話には熱くなる一面もありました」(当時の同級生)
当時のイモトにとって、憧れの存在は安室奈美恵(39才)であり、SPEEDだった。とりわけ安室愛は並々ならぬものがあり、妄想癖の強かったイモトは、「自分は鳥取の安室奈美恵だ」と信じこんで生活していたことを自著で明かしている。