「私は昭和の人間ですから、ついついサイズを『S』って言っちゃうんですけど、スタッフは『あ、ショートですね』って笑顔で言い直してくれるんですが、そのたびに恥ずかしい思いをするんです。オーダーするたびに緊張して、油断すると、すぐに昭和が出るような私には、ドトールの方がリラックスできます」
ドトールの方が満足度が高い理由は他にもある。「価格の安さ」だ。
「分量は違いますが、スタバはドリップコーヒーがショートサイズで302円。一方ドトールはSサイズのブレンドコーヒーが220円です。ジャーマンドックを頼んでも計440円で、ワンコイン(五百円玉)でおつりがくる。収入が増えない今の時代、1000円を大切に使いたいと思う人が多いので、コスパがいい方が満足度も高くなるわけです」(高井さん)
またドトールは、フードメニューを目の前で作ってくれることも、特に女性の支持を集めている。
「基本的にスタバのフードは仕入れ品ですが、ドトールは店内加工。しかも野菜たっぷりのパンメニューは、健康志向の女性たちに好評です」(高井さん)
ちなみに前述の調査では、「知覚品質」(品質はどうか)、「推奨意向」(他者にすすめたいか)、「顧客期待」(ブランドへの期待)という項目で、スタバがドトールを上回っている。
できることならスタバを愛用したいけど、毎日通うならドトール――そんな女の本音が見え隠れしている。
※女性セブン2017年3月2日号