「3月は引っ越しや子供の進学などで、新しくその地域に住み始める家族が増えるなど人が動く時期。店側は全品を一律に安くすることで、そのカテゴリーのなかで“お客さんが欲しい商品はどれか”を調査して最新の傾向を知ろうとするんです。パンやチーズ、牛乳、豆腐、こんにゃく、納豆などでよくやります」(今野さん)
普段は値引きにならないから買ったことがない――そんな商品を試してみる絶好のチャンスだ。
スーパーの値段には天気も大きく影響する。この時期、冷たい雨や雪が降ると買い物に出るのもおっくうになるが、安く買うならそこが狙い目だと節約アドバイザーの丸山晴美さん。
「野菜は雪が降ったその日がいちばん安い。その後になると雪の影響で収穫できなくなり、グッと値上がりしてしまいます。日持ちする大根や白菜、キャベツなどは、安いうちに買っておきましょう。
一方、肉や魚などの生鮮食品も悪天候の日は安くなりますが、次の日になると売れ残ったもの、とくに賞味期限の短いものがさらに大幅に値下げされることが多い。もちろん雪国は別ですが」
春野菜が店頭に並び始めて目を引く時期でもあるが、
「出始めは高い。“旬のものは3日待て”が鉄則で、3日過ぎたら徐々に値下がりしていきます」
と今野さん。スーパーでの買い物は、1日の違いで値段に差がつくことを心したい。 それから、これは今の時期とは限らないが、大事なことをもう1つ。「何を買うかは、スーパーに行ってから考える」という人もいるが、スーパーに行く前のチラシチェックは欠かせない。
下調べせずにいきなり店頭に行くと、本当のお買い得商品を見逃したり、実はあまり安くなっていない「値引き品」を買ってしまう可能性があるからだ。
「チラシでまず注目すべきは左上によく掲載される“日替わり”商品です。お客さんを呼ぶための特売商品なので、店側が全然儲からないくらい値段を下げています」(今野さん)
※女性セブン2017年3月2日号