スーパーはいつでも「安売り」しているイメージだが、実は2月3月こそが「一年のなかでも最も買い物に適した時期」だとショッピングアドバイザーの今野保さんは言う。
「大手スーパーの決算は2月末が多いので、2月は値下げして売り上げを伸ばそうとする傾向が強いです。さらに3月になると企業は新年度のスタートに合わせて、お客さんを引きつけようと集客性の高い商品を並べてくる。つまり、2月後半から、3月は一年のなかでも“出血大サービス”の時期なんです」
とはいえ、ここでも注意点がある。
「2月は28日までしかないので、他の月より2~3日、短い。2月末は主婦にとっては懐に余裕のある期間ですが、だからといって余計なモノやお買い得でない商品に手を出さないことが大切です」(今野さん)
では何を買ったらいいのだろう。まず見逃せないのは、冬の季節モノ商品だ。
「店としては売り残したくないので、大幅に値下げをしてきます。鍋つゆ、もち、おでんの具などは、格段に安くなりますね」(今野さん)
すでにスーパーの店頭店内は“春”のイメージに様変わりしているが、気候的にはまだまだ寒いこの季節。お安い値段で鍋やおでんを楽しめば、懐も体も温まる。同様に、2月後半から一気に安くなるのがチョコレート。
「バレンタインデーを過ぎると需要がガクッと落ちるため、バレンタイン用チョコだけでなく、他のチョコレートも一緒に値下げするスーパーが多いんです」(今野さん)
さらにスーパーには、季節の変わり目になると力を入れる商品がある。
「中華合わせ調味料やパスタソース、丼もの、カレーが、スーパーの“4種の神器”。日常の夕食の献立で頻度が高いのがこの4つなので、季節の変わり目には必ずメニューの提案をしてきます。給料日の1週間前は主婦の懐が寂しいので、例えば“まぐろ丼フェア”などを行い、まぐろのお刺身など関連するものを値下げします。なかには79円、88円、98円といった均一セールで売り出される商品もあるんですよ」(今野さん)
どうせ買うなら、そのタイミングを逃さずに。
また、最近増えているのが「パン全品1割引」といった「カテゴリー特売」だという。