本誌でも何度か取り上げてきたが、「日経平均株価の動きをプロ野球チームにたとえてみる」という“修辞法” が「日経ヘイキンズ」だ。銘柄によってヘイキンズの成績への寄与度は異なり、現在の構成で寄与度が高いのは値嵩株の代表格といわれるファーストリテイリングだ。
値上がりが期待できる値嵩株を補強することは、チーム成績を伸ばすことにつながりそうだ。日経ヘイキンズを常勝球団に生まれ変わらせる新戦力候補は、どんな顔ぶれか。
「先発ローテーションの柱を任せられる即戦力が工業用計測機器製造・販売のキーエンスです。1株4万4170(16日終値)は東証きっての値嵩株。米国での設備投資拡大が見込まれるスタミナ十分の先発完投型です。海外投資家ら目の肥えたファンからも熱い視線を集めています」(フィスコの株式・為替アナリストの田代昌之氏)
世界的に自動化・省力化の需要が高まっているなかで、同社の工場設備の自動化に使われるFA(ファクトリーオートメーション)用センサーなどは将来性も十分。伸びしろのあるエース候補だ。証券アナリストの植木靖男氏も太鼓判を押す。
「若いけれど実績もある。昔の実績で食っているようなベテラン選手が多いヘイキンズには、こういうイキのいい選手が必要です」
打線に爆発力をもたらす選手として期待されるのは任天堂。
「昨年は歴代ナンバーワンの売買代金を記録しました。『ポケモンGO』のように特大ホームランの打てるスラッガーです」(田代氏)
任天堂も1株2万2000円超えの値嵩株である。派手さはないが、小技が光るユーティリティプレーヤーもいる。