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死後離婚 相手の親族に一切知られることなく遂行可能

編集部に女性読者からの問い合わせが殺到

〈「嫁いできた立場のくせに」とか言ってくる義父母が大っ嫌い! 私も夫亡き後は当然、死後離婚します〉
〈初めて知りました。夫の親族が拒否できないというのがありがたいですね〉

 本誌・週刊ポスト前号の「妻が喜ぶ『死後離婚』実例集」がネットニュースで配信されると、ニュースのコメント欄には女性の書き込みが相次ぎ、賛同を示す「そう思う」は1つのコメントにつき7000近くまで伸びた。

 記事の「妻が喜ぶ」のタイトルは男性読者の危機感を煽る狙いだったのに、皮肉なことに本当に妻たちを喜ばせてしまったのである。

 改めて説明するが、死後離婚とは、配偶者の死後に「姻族関係終了届」という書類を役所に提出し、配偶者の親や兄弟との親戚関係(姻族関係)を解消する手続きのこと。

 姻族関係終了届の提出数は、この10年で1000件以上も増えており、提出者は60~70代の女性が多い。行政書士の中村麻美氏が言う。

「死後離婚すれば夫の遺産や遺族年金を受ける権利を残したまま、義父母の介護や生活費援助などから逃れられる。第二の人生を足枷なしで歩むことができるため、メリットを感じる妻が多いようです」

 増えているとはいえ、まだ制度自体を知らない人が多いのだが、どうやら本誌記事が寝た子、いや“寝た妻”を起こしてしまったようだ。

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