名脇役6人が本人役で登場し、“役作り”のため共同生活を送るストーリーの連続ドラマ『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(テレビ東京系)。このドラマ、6人の掛け合いや、毎回、登場する多彩なゲストなどもさることながら、本編終了後の6人によるアフタートークが面白いと好評だ。コラムニストのペリー荻野さんがその魅力に迫る。
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毎回、くせ者大集合で話題を集めるテレビ東京「ドラマ24」。今シーズンの作品が、大杉蓮、遠藤憲一、田口トモロヲ、寺島進、光石研、松重豊、6人主演による『バイプレイヤーズ』だと聞いた瞬間、「これは奇跡のドラマだ!」と思った。
そりゃそうでしょう。この6人、毎シーズン、どこかのドラマで顔を見ない日はないというくらいの面々。スケジュールを合わせるだけでも、さぞかし大変だったはずだ。まさに「夢の競演」。その調整に挑んだ勇気はすごい。さらに、これだけの顔ぶれが揃ったら、面白くないわけがない。いわば「出落ち」みたいなもので、つまらない内容になったら、視聴者からの苦情も半端じゃ納まらないはず。そこに挑んだところもすごい。
すごいすごいと連発したが、本当の意味でのすごさは、すごいはずなのに、出演者はいたって肩の力が抜けていること。HPで紹介されている通り、「かなりゆるい」のである。これがパイプレイヤーズの実力ってことなんですね。
物語はいたってシンプル。新作準備のためということで、6人はシェアハウスで共同生活をすることになる。実はかつてこの6人は『バイプレイヤーズ』という映画を撮ろうとしていたのだが、とん挫した過去がある。そんな六人の前に突然、役所広司が現れたり、キャラが被る?遠藤・松重が「共演NG」ではと思われたり、光石に不倫スキャンダルが!? 第4話では今注目の清水富美加が本人役で登場。特撮ヒロインに扮して、師匠(寺島)とともに強敵(田口)相手にダイナミックなアクションを披露した。