2月17日から18日に日付が変わろうとする頃。東京・六本木のテレビ朝日に面する「けやき坂」を、女性が小走りで駆け上がっていく。坂の中腹でマスクと帽子で顔を隠した男性と落ち合うと、体を寄せ合い耳元で囁き合った。時間にして約1分。2人はお互いに踵を返すと、足早にその場を去った。
男性はアイドルグループ『嵐』の櫻井翔(35)だ。昨年末の『NHK紅白歌合戦』のトリを務めたトップアイドルだ。昨年の都知事選出馬が取り沙汰された桜井俊・総務省前事務次官を父に持ち、幼稚舎から大学まで慶応一筋のエリートという知性派アイドルとして、日本テレビの報道番組『NEWS ZERO』(月~金の午後11時などから放送)の月曜日キャスターも務める。
そんな彼とほんの一時の逢瀬を終えて、テレ朝社屋へと戻っていったのは同局の小川彩佳アナウンサー(32)だった。現在、『報道ステーション』(月~金の午後9時54分より放送)で、富川悠太キャスターと共に番組を進行するサブキャスターを務めている。
小川アナは、青山学院大学卒業後の2007年に入社早々、田原総一朗氏の『サンデープロジェクト』の司会に抜擢。2011年からは『報道ステーション』で古舘伊知郎氏の隣でサブキャスターの座に。昨年3月に古舘氏が降板した後も、そのアナウンス技術を買われ、大半の出演者が入れ替わる中、留任した。
共にテレビ局の看板報道番組のキャスターという共通点はあるが、この日、本誌が見た2人の関係は友人や知人のそれではない。“局またぎのキャスター愛”が始まっていたのである。