「あ、こういう表現者と一緒になれたんだなっていう。いい意味でクソ真面目に本気に取り組んでくれている人が目の前にいた。撮影が終わって、それぞれがそれぞれの場所に散っていっても、散った先で彼が表現したものに興味が湧いてしまった」
2月15日、都内ホテルで開かれた映画『無限の住人』(監督 三池崇史)の完成報告会見。主演の木村拓哉(44才)は、共演者の市原隼人(30才)について語っていた。
「車椅子バスケをやるんだ! とか、(市原が)こんなCMをやっているんだ! って目にすると嬉しくて。メッセージを送っていたんですけど、一切既読がつかなくて…」
撮影後に市原とLINEを交換したものの、彼からの返信がないことを寂しそうに告白。実は市原が携帯を壊し、機種変していたというオチを披露して、会場を笑わせた。
「ちょっといいですか!」と突然話の途中で割り込んだのは、市原だった。
「こんな座長、初めてでした。現場が終わってメイクを落としてカメラマンさんのところまで行って、マッサージしてあげていた。木村拓哉という男は、自分よりも周りを気にかけている。本当にすばらしいなと感じていました。こういう男になりたい、こういう振る舞いがしたいと思った」
市原は「これだけは言っておきたい」というような毅然とした態度で木村への尊敬を口にした。会見に足を運んだスポーツ紙記者が語る。
「同じく共演者の福士蒼汰さん(23才)や戸田恵梨香さん(28才)も、現場での木村さんの助言にいかに助けられたかということを熱っぽく語っていました。
この1年間、ネガティブな報道にさらされ続けてきた木村さんだけに、現場での気遣いエピソードが明かされても“点数稼ぎ”でスタッフ受けを狙っているという穿った見方をされてしまうことも少なくありませんでした。
でも今回、共演者たちの発言からは“木村さんは本当にスゴイんだ”と言いたい雰囲気がリアルに伝わってきました」
SMAP解散騒動以降、4対1の構図を作った“裏切り者”扱いされてきた木村。昨年大晦日のSMAPメンバーの打ち上げにも木村は1人参加せず、自宅で家族と過ごしていた。
ネット上では「キムハブ」なる言葉で叩かれることもあった。しかし今、芸能界では市原のように木村を礼賛する者が続々と出現している。今クールの木村主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)の共演者たちも木村について熱く語る。