時代がようやくこの男に追いついたのだろうか。俳優・高橋一生(36)の勢いが止まらない。数年前までの認知度はそれほど高くなかったにもかかわらず、今やドラマに映画に引っ張りだこで、主要キャストの常連になりつつある。現在放送中の『カルテット』(TBS系)、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも出演しており、注目度は日に日に高まるばかりだ。そんな高橋の魅力の一つでもあるのが「低い声」だ。女性ファンからは「あの華奢な体とギャップのある低音ボイスがセクシー」、「家森さん(カルテットでの役柄)の声がすごく心地よい」などの声が続出している。
イケメン評論家の沖直実さんは、高橋の低い声は女性の「囁かれたい願望」を刺激しているのではないかという。
「女性は男性の低い声が大好きです。知性的に思えるし、安心感を得られるからです。一説によると、女性は男性の低い声を聞いたときに『男性ホルモンが強そう』と本能的に感じているそうです。たしかに女性は男性の声を無意識のうちにエロ目線で聞いていることがあります。福山雅治さんがラジオでエロトークをしても好評だったのは、あの低い声に一種のリアリティーが感じられたからかもしれません。あの声でなければここまで人気者にはならなかったと思います。高橋さんの低くて太い声も、女性に『あの声で耳元で囁かれたい』と思わせる魅力があります。
36歳という年齢もいいですね。というのも、20代の若いイケメン俳優、たとえば福士蒼汰さん(23)や山崎賢人さん(22)は太陽のようにキラキラとしすぎていて、主婦層の女性からするとまぶしすぎるし、人によっては息子のような感じになります。ところが昨年俳優としてもブレークした星野源さん(36)や高橋さんは、『キラキラしすぎない良さ』があります。ちゃんと話を聞いてくれそうで優しそう。主婦層にとっては、大人のデートを妄想しやすいのです」(沖直実さん、以下「」内同)
低音ボイスで魅了する高橋だが、声変わり前の中学生時代にジブリ作品『耳をすませば』(1995年)で声優を務めたこともある。ヒロインと恋をする、天沢聖司という少年の役だ。当時から“声イケメン”の片鱗はあったのだろうか?
「いい声とはいえ、その頃はあくまで普通の少年の声だったと思います。作品の性質上、色がついていない声を求められたのかもしれませんが、声はその人の人生をあらわすといわれるように、高橋さんの声もキャリアを積んでいく中で高橋さんらしくなっていったのだと思います」