女性セブンの名物アラカン記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中の不条理に物申す! 今回は、「幸福の科学」に出家した清水富美加の問題に斬り込みます。
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2月11日に芸能界を引退し、出家して宗教家へ転身した清水富美加…というより千眼美子さん、と言うべきか。17日には告白本を発売するという手回しの良さには驚いた。「センゲンヨシコ」という命名をすんなり受け入れるところからして、私ら俗人と違うよね。このときから彼女は宗教家としての道を歩き出したんだと思う。
◆女優は会社勤めとはワケが違う
そんな彼女を、「こんな大騒ぎして辞めなくても」だの、「後ろに宗教団体をつけて感じ悪いわ」だの、私の周りは非難ごうごう。テレビでも、「自分の仕事に対して責任を持たなければいけない」とか、「いろんなかたに迷惑かけているのだから、仕事が一段落してからがいいのでは」と、コメンテーターは軒並みだね。
そりゃ、そうなんだけどさ。何の被害もない私は思うわけよ。テレビとラジオのレギュラー2本、出演中のCМ2本に公開予定の映画が3本。撮影中が1本。これ、全部放り出すなんて、宗教の力でもないとできないんじゃないのと。
何がそこまで彼女を思いつめさせたかはともかく、その宗教団体が彼女の精神的な支柱であることは確か。なのに、彼女が魂を預けたその組織がなんで、「月給5万円しかもらっていなかった」なんて言うかな。彼女がいくらそう訴えても、表沙汰にするもんじゃないよ。
女優になるのは、労働基準法で守られている会社に就職するのとはワケが違う。当たればでかいけど、売れなけりゃ万年アルバイターだよ。そしてすごく売れた人とそうでない人の比率は、少し前の映画のタイトルロールを見ればひと目でわかる。映画の主役、準主役は知っていても、その後に延々と続く役者の名前。そのうち何人の顔が浮かぶ?
これが、彼女が2008年、「レプロガールズオーディション2008」グッドキャラクター賞を受賞してデビューして、2015年のNHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインの同級生、蔵本一子を演じ、一躍知名度を上げた世界だよ。
◆責任の一端があると思うなら黙ってろぃ